2018年12月27日
アイデアよもやま話 No.4210 アイデア方程式 ゴム×?=工業用ゴム!

9月6日(木)放送の「アイデアの方程式」(テレビ東京)で工業用ゴムについて取り上げていたのでご紹介します。

 

輪ゴム、消しゴム、長靴、タイヤなど、私たちの身の回りに溢れる様々なゴム製品、ゴムがこれほど多彩な要素に使えるようになったのはある一人の男の挑戦があったからでした。

失敗続きだったゴム開発に突然訪れた幸運とはいったい何だったのでしょうか。

 

西洋に南米原産の原料がもたらされ、ゴム製品の開発ブームが巻き起こったのは1800年代初頭でした。

アメリカのある発明家もゴム開発に魅了された一人でした。

当時のゴムは暑さで溶けやすく、寒さでもろくなる欠点を抱えていました。

気温に左右されないゴムを開発しようと、様々な成分を混ぜ実験を繰り返すも、うまくいかず、失敗の連続でした。

 

そんな中、運命の瞬間が訪れました。

硫黄を混ぜたゴムの塊りがストーブに落下しました。

「熱を加えたのにゴムは溶けずに硬くなっている!」

「そうか、硫黄を加えたゴムは熱を加えることで丈夫で弾力のあるものに変わるのか!」

 

取り組みから実に10年以上、気温の変化に強い実用的なゴムはこうして誕生しました。

ストーブの熱という偶然が諦めない男に幸運をもたらしたのです。

 

熱を加えた経緯には諸説あるようですが、ゴムに耐久性を持たせるために、試しに混ぜたものは塩にコショウ、チキンスープにクリームチーズ、果てはインクに下剤まで実に多彩でした。

決して諦めないその姿勢が幸運を呼び込んだと言えるでしょう。

 

ということで、今回のアイデア方程式はゴム×ストーブの熱=工業用ゴムでした。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

確かにゴムは今や私たちの暮らしの中のいたるところで使われています。

そのゴムの開発も取り組みから10年以上かかっていたのです。

しかもそのきっかけは、たまたまストーブに落とした硫黄を加えたゴムだったというのです。

 

私たちはゴムに限らず多くの製品の利用により豊かさを享受しています。

その製品の一つひとつの誕生には様々な経緯があります。

ひょんなことから短期間で誕生する製品もあるでしょうし、ゴムのように10年以上かかってしまう製品もあります。

そして、どの製品の誕生にも共通しているのは、誕生まで決して諦めない“ネバー・ギブアップ”精神です。

ですから、今何らかのアイデアをかたちにしようと取り組んでいる人たちには、今回ご紹介した番組を参考にして、最後まで決して諦めずに取り組んでいただきたいと思います。

取り組み続けていれば、どこかで“アイデアの神様”が“偶然”のきっかけ、あるいは“閃き”というプレゼントをしてくれるはずです。


 
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