2018年12月12日
アイデアよもやま話 No.4197 宙に浮く電動サーフボード!

今や、サーフィンは1年中あちこちの浜辺で見られる光景となりましたが、8月13日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で宙に浮く電動サーフボードについて取り上げていたのでご紹介します。

 

世界屈指のマリンリゾート、カリブ海に浮かぶアメリカ自治領のプエルトリコで生まれたのが宙に浮く電動サーフボードです。

プエルトリコはサーファーにとってあこがれのスポットなのですが、残念ながら波がない時があります。

ところが、4歳からサーフィンを始めたニック・リーズンさんは波がなくても乗れる次世代のサーフボードを開発しました。

ニックさんは次のようにおっしゃっています。

「サーフィンというスポーツは何十年も進化してこなかった。」

「まさに大きな進化を目の当たりにしていると言えるね。」

 

波がなくても楽しめるだけでなく、スピードが出ると浮き、まるで水の上を飛んでいるようです。

最高時速40kmでカーブも自在です。

その秘密は、サーフボードの下に電動モーターと特殊な板が付いているのです。

スピードは手元のリモコンで操作、ブルートゥースでつながっていてモーターが回転します。

スピードが出ると、飛行機の翼のような板によって浮力が生まれ、ボードが浮き上がる仕組みです。

練習すれば誰でも簡単に乗りこなせて海を満喫出来るといいます。

ボードが宙に浮くと、まるで魔法のじゅうたんで空を飛んでいるような気分を味わえるといいます。

 

世界初というこの宙に浮く電動サーフボード、開発で苦労したのは小型電動モーターでも安定して浮くための構造づくりだったといいます。

翼の部分はアルミやカーボンファイバーなどありとあらゆる素材を使って試作、部品もほぼ独自開発で徹底した防水機能を実現しました。

ニックさんは次のようにおっしゃっています。

「大きな電流と電力を流すための防水性の電源コネクターがなかったし、部品も自分で設計しなければならなかったよ。」

 

この宙に浮く電動サーフボード、商品名は「eフォイル(Foil)」(動画はこちらを参照)で価格は約132万円とかなり高価ですが、日本をはじめ世界中から注文が入り、現在(放送時)4ヵ月待ちといいます。

 

現在、サーフィンの競技人口は世界で約2300万人といい、2020年開催の東京オリンピックで初の正式種目になったこともあり、市場の拡大が期待されています。

ちなみに年間5000台売れることを目標にしているといいます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

サーフィンといえば、自然の大きな波に乗ったり、波の中をかいくぐったりするのが醍醐味だと思います。

私も以前ボディボートに乗っていた時に、波に乗る楽しさにちょっとだけ触れることが出来ました。

しかし、その波は天候により大きく左右されます。

ですから、今回ご紹介した電動サーフボード「eフォイル」は波がなくてもサーフィンの気分を存分に味わえるという点で画期的なサーフボードだと思います。

そこで、気になるのは航続距離です。

もし動力源がバッテリーで、沖合でバッテリー切れになってしまったらどうするのでしょうか。

また実際に国内で乗るとなると、電動なので免許が必要なのかどうかも気になります。

こうした疑問はありますが、もし最寄りの浜辺で「eフォイル」教室などが開催されたら試しに乗ってみたいと思います。


 
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