6月28日(木)放送の「アイデアの方程式」(テレビ東京)でドライクリーニングについて取り上げていたのでご紹介します。
大切なスーツやおしゃれ着の手入れに欠かせないドライクリーニング、誕生のきっかけは1825年のフランスでした。
染物業者だった男性はシルクを水洗いすると縮んでしまうことに悩んでいました。
そんな時、考え事に気を取られ、ランプの油をこぼしてしまったのは妻のお気に入りのテーブルクロスの上でした。
あわてて拭き取るも、シミは消えませんでした。
覚悟を決め、夕方、妻に謝ろうと再びテーブルクロスを見るとこの男性は驚きました。
油をこぼした部分だけが新品のように見事にキレイになっていたのです。
「油で汚れが落ちるのか」、これをヒントに男性は油を使った新しい洗濯方法を開発しました。
水を使わないことからドライクリーニングと呼ばれ、世界中に広まりました。
肩崩れや縮みから衣類を守る新しいクリーニング方法は、うっかりこぼしてしまったランプの油という偶然から生まれていたのです。
まさに怪我の功名、不幸中の幸いです。
ということで、今回のアイデア方程式はテーブルクロス×ランプの油=ドライクリーニングでした。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
ドライクリーニングが1825年には既に発明されていたことにはビックリです。
1825年といえば日本はまだ江戸時代です。
いろいろなきっかけで発明は誕生しますが、今回のケースのように偶然生まれる発明も少なくないようです。
しかし、染物業者だった男性はシルクを水洗いすると縮んでしまうという問題意識を持っていたからこそ、テーブルクロスの油をこぼした部分だけがキレイになっていたことを見逃さなかったのです。
ですから、常日頃から問題意識や好奇心を持っている人こそが発明を生み易いのです。
また、これからの時代はAIやロボットなどのテクノロジーがどんどん発達していきますから、これまで私たち人間のやっていた仕事の多くはこうしたテクノロジーによって置き換わっていくという大きな時代の変化があります。
ですから私たちには、こうしたテクノロジーを自在に活用出来るだけのアイデア力が増々重要になってきます。
なので好奇心旺盛でいろいろな問題意識を持てるような人材を育てるような教育が増々求められるのです。
その結果として、私たちは更なる豊かさを手に入れることが出来るのです。