アメリカの配車サービス大手、ウーバーテクノロジーズ(ウーバー)による空飛ぶタクシーへの取り組みについてはアイデアよもやま話 No.4040 空飛ぶタクシーが2023年に実用化!でお伝えしましたが、今回は8月30日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)、および8月31日(金)放送の「はやドキ!」(TBSテレビ)でその後の動きについて取り上げていたのでご紹介します。
ウーバーは実用化を目指す“空飛ぶタクシー”「ウーバーエア」の試験飛行を2020年に行う予定であるとしており、8月30日に行われた会見の場で、ウーバーのバーニー・ハーフォードCOOは次のようにおっしゃっています。
「非常に迅速で安全・安心な交通網が空で構築出来ると考えている。」
なお、「ウーバーエア」は高度300〜600mを最高速度320kmで移動する計画で、スマホを使って利用を依頼する仕組みです。
既にアメリカで行うことは決まっていますが、それ以外の候補国として、日本やインド、オーストラリア、ブラジル、フランスの5ヵ国が決まったということで、この中から半年以内に試験を行う国を決定するとしています。
ウーバーは、日本を候補に選んだ理由として、「世界で最も優れた公共交通システムの国で、テクノロジーや自動車産業で分野で世界をリードしているため」と説明しました。
空飛ぶクルマを巡っては、ウーバーが2023年までに空飛ぶタクシーの実用化を目指している他、エアバスやアウディなど大手メーカーの他、日本ではトヨタなどが出資する団体、カーティベーターが2020年代の実用化を目指すなど、国際的な開発競争が激しくなっています。
日本政府も8月29日に法律の整備などを議論する会合を初めて開催するなど、空飛ぶクルマの実現に向けた動きが加速しています。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
昨日は、国内における陸上での自動運転タクシーの営業走行開始についてお伝えしましたが、2年後の2020年には空飛ぶタクシーの試験飛行が実施予定であるという状況にクルマ関連テクノロジーの進化のスピードの速さに驚きです。
こうした状況から、近い将来クルマの概念が大きく変わっていくことは明らかです。
クルマといえば、陸上だけでなく、空中も移動出来るという時代になるからです。
その先には、更に海中も移動出来る機能も兼ね備えるクルマが実用化されると予測されます。
こうした流れの中でみると、現在は“クルマ革命”の入り口に立っていると言えます。
さて、2年後といえば、もうすぐです。
そして、2年後の2020年といえば、東京オリンピック・パラリンピック開催の年です。
ですから、この年に世界的に日本が注目されることを考えれば、日本がアメリカ以外の試験国に決まる可能性は非常に高いと思います。
また、アイデアよもやま話 No.3760 日本でも開発が進む”空飛ぶクルマ”!でもお伝えしたように、カーティベーターは東京オリンピックの開会式での飛行を目指しているといいます。
ですから、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックは新しいクルマの時代の幕開けを象徴する年であることを世界に印象付ける場を提供することになると思われます。