2018年09月03日
アイデアよもやま話 No.4111 自動運転タクシーが営業走行!

自動運転タクシー関連については、これまでアイデアよもやま話 No.3146 世界初の無人タクシー会社設立!アイデアよもやま話 No.3337 自動運転タクシーの実証実験開始!でお伝えしてきました。

そうした中、8月27日(月)放送の「ニュース7」(NHK総合テレビ)で自動運転タクシーによる営業走行の開始について取り上げていたのでご紹介します。

 

自動運転タクシーによる営業走行が8月27日より始まりました。

料金を受け取って走るタクシーは世界初といいます。

タクシーを使った自動運転車の実証実験、乗客は応募して選ばれた人たちです。

スマホの専用アプリをドアに近づけると、ドアが開き、自動運転システムを搭載したタクシーに乗り込みます。

後部座席の前にはタッチがあり、触るとドアが閉まります。

目的地までのルートの確認もこのパネルで行います。

なお、今回の実験では、安全確保のため運転手が乗車しています。

クルマに付けられたカメラとセンサーで信号や周りのクルマを認識し、交差点を曲がったり、車線を変更したりします。

料金は事前に登録したクレジットカードで支払います。

 

千代田区大手町のオフィス街から港区の六本木ヒルズまで約5kmを走ります。

自動運転技術を開発しているベンチャー企業の株式会社ZMPとタクシー会社の日の丸交通株式会社などが行う今回の実験、料金は1500円です。

 

日の丸交通の社長、富田 和孝さんは次のようにおっしゃっています。

「これから人手不足の問題がもっと厳しい状況になっていきますので、それで(タクシーの)供給量を自動運転技術を導入することによって補完をして利便性を上げていく。」

 

なお、この実証実験は9月8日までで、会社では“2年後の東京オリンピックでの実用化を目指したい”としています。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

まず自動運転タクシーの必要性の背景について以下にまとめてみました。

・少子高齢化に伴い、今後ともタクシー運転手の人材不足解消が課題であること

・少子高齢化に伴い、高齢者のタクシー利用の要求が増えるが、料金が高いために利用しにくいこと

・深夜タクシー料金が割高であること

・特に経験の浅い運転手の場合、時間的、あるいは距離的に最短ルートを走行してもらえるか不安に感じること

・街中で乗客待ちのタクシーを多く見かけたり、逆にタクシーを探すのに苦労する場合があること

 

こうしてまとめてみると、自動運転タクシーの解決すべき以下のような課題が見えてきます。

・自動運転タクシーのカーナビの精度を道路事情に応じて更に高めること

・タクシーの乗客が指定する乗りたい場所、時間に到着出来ること

・行き先が同じ方向の乗客の相乗りへの対応により、より低料金でタクシーを出来るようになること

・自動運転タクシーへのシフトにより、交通渋滞の緩和・解消にもつなげること

 

このように見てくると、自動運転車はタクシーに限らず、バス、業務用トラック、宅配便のクルマなど、あらゆるクルマ、移動手段を対象として適用出来ます。

更に、こうしてあらゆる移動手段のIoT化、およびこれらをつなげた総合的な交通管理システムにより、便利で安全で誰でも利用出来、更に渋滞が極力少く、スムーズに移動し易い理想的なクルマ社会が実現出来ると思うのです。


 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています