4月25日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でサウナになる傘について取り上げていたのでご紹介します。
見た目はよく見るビニール傘にとても似ており、素材も普通のビニール傘と変わりません。
しかし、傘を開くと裏返しになっています。
湯船に浸かって使うということなので、自分の頭の上にこの傘をさしてみると、少し息苦しく感じますが、じわじわと汗が出てくるといいます。
10分ほどしてこの傘を取ると、サウナから外に出た時と同じような開放感があります。
そして、顔には汗がしっかりと出ています。
この傘を開発したのは、雨具の卸売業を営む株式会社ギークルジャパンの古川 貴雄さんで、次のようにおっしゃっています。
「昭和的なフードカバーのようなものを見ていて、たまたま妻と話している際に、お風呂に行こうという話になったので・・・」
奥様との会話の中で、偶然このサウナになる傘は生まれたのです。
なお、この商品名「サウナ傘」は5月より1850円(税別)で発売予定です。
(注:8月20日現在、ネット通販で販売中)
以上、番組の内容をご紹介してきました。
このビニール傘によるサウナ気分のアイデアもまさに“コロンブスの卵”であり、それほどお金をかけずに、自宅のお風呂でちょっとしたサウナ気分を味わうことが出来るのです。
また、このアイデアもアイデアよもやま話 No.4095 アイデア方程式 釣り竿×?=こびりつかないフライパン!でもお伝えしたように、ちょっとした妻との会話がヒントになっています。
ということで、アイデアが閃くうえで、日々の暮らしにおける奥様や家族、あるいは会社の同僚や友人、知人とのちょっとした会話は侮れないのです。
ここで思い起こされるのは、これまで繰り返しお伝えしてきた、“アイデアは既存の要素の組み合わせである”という言葉です。
この考え方を更に押し進めていくと、限られたネット空間とは言え、AIは膨大な情報の組み合わせからアイデアを生み出すパワーを持っているので、いずれ人間には及びもつかないほどの沢山のアイデアを私たち人間に提供してくれるようになるはずです。
しかし、最終的にどのアイデアを採用し、あるいはそのアイデアを更に発展させて新たなアイデアを生み出し、それを実用化するのはあくまでも私たち人間なのです。