4月19日(木)放送の「アイデアの方程式」(テレビ東京)でこびりつかないフライパンについて取り上げていたのでご紹介します。
少量の油でもこびりつきにくい便利なフライパンが誕生したのは1954年のフランスでした。
電気関係の技師は、ある日同僚からサビや細菌に強く、しかもスベスベしたフッ素樹脂という新素材の話を聞きました。
釣り竿作りが趣味だった技師は試しに釣り竿の型にフッ素樹脂を使ってみました。
すると、型の表面がスベスベになり、竿が引き抜き易くなりました。
それを見た妻が意外なことを言い出しました。
「ミルクがフライパンの底にこびりつくのもどうにか出来ない?」
この一言が技師をはっとさせました。
試しにフライパンにフッ素樹脂加工を施すと、なんと料理がスルスル滑っても焦げ付きませんでした。
こうして誕生したのが、フッ素樹脂加工のこびりつかないフライパンでした。
60年以上前のフランスで起こったキッチン革命、こびりつかないフライパンは何気ない妻の一言から生まれていたのです。
女性の視点で世の中を見渡してみると、思わぬアイデアに出会えるかもしれません。
ということで、今回のアイデア方程式は釣り竿×妻の一言=こびりつかないフライパンでした。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今ではよく知られているフッ素樹脂加工のフライパンが既に1954年のフランスで誕生していたとは驚きです。
しかも釣り竿作りが趣味だった旦那さんが試しに釣り竿の型にフッ素樹脂を使ってみて、型の表面がスベスベになり、それを見ていた奥さんの一言がきっかけだったというのです。
それにしても、元々フッ素樹脂を発明した人は何を目的に発明したのか気になるところです。
アイデアはそれぞれの立場で、問題意識のある人たちの間のちょっとしたコミュニケーションの中から思わぬかたちで生まれるのだとつくづく思います。