2018年08月07日
アイデアよもやま話 No.4087 画像認識技術で注目される中国AIベンチャー!

顔認証技術については、アイデアよもやま話 No.4065 AIの活用事例 (6) その3 AIで顔の魅力度を判定!でもご紹介してきましたが、今回も4月18日(水)放送の「おはよう日本」(NHK総合テレビ)で画像認識技術で注目される中国AIベンチャーについて取り上げていたのでご紹介します。

 

「SNOW(スノー)」というカメラアプリでは、顔の動きに合わせて動物の鼻や耳などが付いてきます。

世界でおよそ2億人が使っていて、日本でも若い人を中心に人気を博しています。

ここには人の顔の特徴を瞬時に読み取る世界トップレベルの画像認識技術が使われています。

それを開発したのが中国のAIベンチャー、センスタイムです。

世界で400以上の企業にその技術を提供していて、日本でも事業の拡大を狙っています。

4月に開催された日本最大のAIの展示会、「AI・人工知能EXPO」(東京ビッグサイトで4月4日〜5日開催)で、センスタイムの顔認証技術は来場した日本の企業関係者の関心を集めました。

特に驚かせたのは、顔を認識することで年齢をほぼ正確に当てる技術です。

 

センスタイムでは7年前から世界に先駆けてAIに顔のデータを学習させるディープラーニングを研究してきました。

その結果、人間の目を超える99.15%という高精度の顔認識率を達成したことで、商品やサービスに利用したいという企業が急増しています。

実用化を進めていく中で、20億もの顔のデータが蓄積され、更に学習を深めています。

株式会社センスタイムジャパンCEOの勞 世函覆蹐 せいこう)さんは次のようにおっしゃっています。

「顔認識のサービスを提供しながら、データも集まって、こういう相乗効果があって顔認識の性能が飛躍的に上がっています。」

 

センスタイムが顔認識で高めたAIの学習能力は、どんな分野にも応用出来るといいます。

今、力を入れているのが自動運転での目の役目です。

AIの学習には中国の40以上の都市で運用されている自社技術の監視カメラのデータを活用します。

赤は自動車、黄色は二輪車、緑は歩行者、膨大なデータで学習することで高い精度で識別出来るようになりました。

更に、歩行者は年代まで特定、自動運転に欠かせないリスクの予測につながるといいます。

こうした技術力が日本のホンダの目に留まり、昨年自動運転用のAIの共同開発に乗り出しました。

勞CEOは次のようにおっしゃっています。

「ホンダさんはやはりクルマを開発するプロフェショナルの企業で、我々は画像認識のプロフェショナル、それぞれの強みを一緒に融合して良いものを作れるのではないか。」

 

AIは入れるデータ量を増やせば増やすほど学習が進んでいくので、中国は街灯のカメラだけでも無数にあるのでAIの進化にはとても有利な状況にあると番組ではいいます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

顔認証技術については、日本の多くの企業も取り組んでいますが、中国のAIベンチャー、センスタイムが人間の目を超える99.15%という高精度の顔認識率を達成していることには驚きです。

また、顔認識で高めたAIの学習能力は、どんな分野にも応用出来るといいますから、今後様々な分野で活用の幅が広がっていくと思われます。

自動運転への適用もその一つです。

ですから、ロボットやIoTとの組み合わせで経済活性化の起爆剤の一つとして大いに期待出来ます。

 

さて、この精度の高い顔認証技術が監視カメラ、および個人情報と結びつくと、迷子や犯罪容疑者探し、あるいは道行く個人個人に合ったお店の宣伝などに活用される一方で、あらゆる人がいつどこにいたかがガラス張りになってしまいます。

中国が国を挙げてこうした技術の発展に取り組む裏には一党独裁国家としての監視体制を強化する意図が隠れているのではないかと思われます。

しかし、民主国家においては、こうした監視体制は許されないのです。

ですから、個人情報保護のためのルールづくりがとても重要になります。


 
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