4月17日(火)放送の「おはよう日本」(NHK総合テレビ)で洋服に張り付けられる太陽光発電について取り上げていたのでご紹介します。
アイロンで洋服に張り付けて使える薄いシート状の太陽電池を理化学研究所などの研究グループが開発しました。
理化学研究所の福田 憲二郎専任研究員は以下のようにおっしゃっています。
「シャツの上に張り付けた太陽電池は非常に薄いので、ピタッと張り付いて、全く違和感なくくっ付いていることが分かるかと思います。」
この太陽電池は、薄く柔らかい樹脂に太陽光を電力に変える「有機半導体ポリマー」を塗ったものです。
厚さは1000分の3ミリで、アイロンで洋服に張り付けて使います。
このシート状の太陽電池を服の両肩に張り付ければ、“携帯用音楽プレイヤーの電源などとして使用可能”といいます。
福田専任研究員は以下のようにおっしゃっています。
「洋服の生地に体温や心拍数を測るセンサーを埋め込んだ「スマートテキスタイル」が注目されているが、その電源などに使えるよう、発電量を高めたい。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今回ご紹介した洋服に張り付けられる太陽電池は、電力の自給自足の究極のかたちの一つとも言えそうです。
しかし考えてみれば、ソーラー卓上計算機やソーラーウォッチ、ソーラー時計などはかなり前から普及していますので、これもこうした流れの中で生まれた一つと言えます。
このシート状の太陽電池は洋服だけでなく、バッグなどいろいろな持ち物に張り付けることが出来るので、スマホやPCなど微小な電力を必要とする装置の電源としての活用が期待出来ます。
こうして発電したわずかな電力も一人ひとりが持ち歩くことによって、原発1基分くらいの発電能力に匹敵する可能性を秘めているのです。