7月19日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で新たな海のレジャー、プライベート潜水艇について取り上げていたのでご紹介します。
海のレジャーといえば、ダイビングやサーフィン、そしてヨットなどがありますが、新たな海のレジャーとして、今じわじわと注目が集まっていると言われているのがプライベート潜水艇です。
7月19日、日本初の国産プライベート潜水艇「JAPANG(ジパング)」が太陽産業貿易株式会社(横浜市港南区)より発売されました。
業務用の潜水艇ではなく、個人をターゲットにした潜水艇の開発・販売は国内初です。
太陽産業貿易の今田 圭介社長は、この潜水艇について次のようにおっしゃっています。
「水がかぶっていく瞬間、あるいは逆に海底に着座して、全てのスイッチを切って静寂の中にいるのは、恐らくどなたも経験されたことがないと思います。」
「これの操縦はゲーム機のコントローラーです。」
「量産もされている、かつ激しい使用に耐え得るだけの耐久力がある。」
「これ(潜水艇の内装の一部)は24金の金箔が貼られています。」
「金沢で伝統的な工芸の金箔の職人さんに貼っていただきました。」
この潜水艇は2人乗りで、水深30mまで潜ることが出来ます。
最大時速はおよそ8km、自由に動かすことが出来、4時間潜っていられるといいます。
個人でも簡単に管理・操縦出来るよう、日本の技術者が素材を集め、17年の歳月を費やして開発されました。
内装は全面金箔の豪華仕様、価格はなんと1億6000万円(税別)です。
今田社長は次のようにおっしゃっています。
「これは売れると思っています。」
「高級車なんていうのは2億〜3億円、あるいはクルマに飽きた方はその2億円をどこに使うんですか。」
「恐らく今までにないところ、こういうところに来て下さるのではないかと思っています。」
この潜水艇を開発した太陽産業貿易の本業は、船舶輸送のオペレーションや船員の育成などです。
しかし、海運ビジネスは為替相場や景気の影響を受けやすいため、新規事業も積極的に開拓しています。
水族館や動物園向けにぬいぐるみを企画、更に電気自動車(EV)やバイクの開発にも参入しています。
そして、新たなビジネスとして目を付けたのがプライベート潜水艇だったのです。
今田社長は次のようにおっしゃっています。
「もうヨットはまん延していますし、ヨットにヘリコプターを乗せるのは当たり前なんですね。」
「じゃあ次は“水の中”でしょ。」
実は今、海外の富裕層の間では、プライベート潜水艇がじわじわと浸透してきているといいます。
実際、イギリスの高級自動車メーカー、アストンマーティンも昨年プライベート潜水艇の開発を発表し、太陽産業貿易が国内に先行してサウジアラビアで行った展示会では評判も上々で、中東の富裕層から4艇の注文が入りました。
今田社長は次のようにおっしゃっています。
「全世界をターゲットに、ポテンシャルとしては200艇売れるであろう・・・」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
誰しも1回は今回ご紹介したような潜水艇に乗って海中散歩を楽しみたいと思っているのではないでしょうか。
しかし、現実には資産家など一部の人たちを除いて、こうした潜水艇は高額手に入れることは出来ません。
また、潜水艇を操縦するためには免許も必要になります。
ですから、せめてこうした潜水艇に低料金で乗れるようなサービスを提供する企業が現れて欲しいと思います。