前回、じわじわと企業の注目を集めるスポーツテックについてご紹介しましたが、今回は
4月10日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で剣術とゲームの組み合わせについて取り上げていたのでご紹介します。
剣術をスポーツ感覚で楽しむ“e−コンバット交陣”という競技で、頭と胴体には圧力センサー、肩や腕には磁力センサーを搭載し、柔らかい素材で出来た刀が当たると強弱も含めて頭部のランプが光って知らせてくれるようになっているのですが、効果音も合わせて表現されるため、攻撃の判定が分かり易くなっています。
更に、コンピューター上でどの部分がどれだけダメージを受けたかが分かるため、観客も対戦を見て楽しむことが出来るのです。
本格的な武術を安全に出来るようにとこの競技を開発した宮本武蔵継承(野田派)二天一流東京支部長で株式会社響尤(きょうゆう)会長の勝田
兼充さんは、攻撃が当たって“やられた”という感覚を大事にしているといいます。
勝田さんは次のようにおっしゃっています。
「やられたことを実感することによって、瞬時に反省することをもうちょっと深めたいなと思いますね。」
「やっぱり人間が生身で動くのは非常に重要になってくると思うんですよ。」
「誰もがカジュアル感覚で出来るものをコンセプトに大事にして作っています。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今、高齢者と言われる世代の人たちは、今の子どもたちが楽しんでいるテレビゲームのような遊び道具はほとんどなく、従ってチャンバラとか馬乗りや石蹴りといったように、どちらかというと身体を動かして遊ぶというのが主流でした。
こうした遊びを通して、身体が鍛えられた面があります。
しかし、テレビゲームばかりでは身体は鍛えられません。
こうした観点から、今回ご紹介した“e−コンバット交陣”は昔のチャンバラを現代風にアレンジした、安全に遊べるゲームだと思います。
また、こうした身体を使って遊ぶゲームは、身体が鍛えられるだけでなく、ストレス発散や一緒に遊ぶ友達とのやりとりからコミュニケーション力の向上にも大いに役立ちます。
ということで、ゲームメーカーには、テレビゲームだけでなく、“e−コンバット交陣”のように実際に身体を動かして楽しめるゲームの開発に取り組んでいただきたいと思います。
ちなみに、こうしたスポーツは“eスポーツ(e-sports)”と呼ばれております。
以下はネット検索による情報です。(詳細はこちらを参照)
国がeスポーツを支援する動きも起きており、スポーツ大国である中国において、2003年に国家体育総局がeスポーツを「99番目の正式体育種目」として指定しました。
また、韓国では空軍の中にeスポーツのプロチームが存在し、プロリーグに参戦しています。
一方、国内でも最近になって「日本eスポーツ協会設立準備委員会」が設立され、海外のeスポーツ協会との連携を模索し、いくつかの大学では学内eスポーツ選手権が開催され、今後のeスポーツを取り巻く動きに注目が集まりつつあります。