これまでAI(人工知能)関連の動向について何度かお伝えしてきましたが、その第6弾として今回は4回にわたってご紹介します。
4月5日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)では、「AI・人工知能EXPO」(東京ビッグサイトで4月4日〜5日開催)の取材を通していくつかのサービスを取り上げていました。
2回目は、こうした中からAIによる恋愛相談についてです。
現在、AIが話題になっていますが、中でも様々な業種で注目を集めているのが人の代わりに仕事をする「働くAI」です。
この「働くAI」を支えているのはディープラーニング(深層学習)です。
人間がものを覚えていくような感覚で学習していきます。
この「働くAI」を使ったサービスが徐々に増え始めています。
少子高齢化が進み、人手不足が深刻化する中、活用の場が急速に広がっているAIですが、特に膨大な情報からAI自らが学習し、能力を高めていくディープラーニングは飛躍的な発展を遂げています。
この技術を使ったのが恋愛相談に乗ってくれるというアプリ、 「AIオシエル」です。
番組では、取材者とAIとの間で次のようなやり取りがありました。
「もっと仲良くするにはどうしたらいいですか?」
「しっかりと笑顔であいさつしてみてはいかがでしょうか。」
「どんな話をしたらいいと思いますか?」
「好きな相手にだけ分かるように、他の異性にはしない、特別なことをしてみてはいかがでしょうか。」
インターネット上の口コミサイト、「教えて!Goo」が持つ膨大なデータを活用して作られたAI、恋の悩みに的確なアドバイスをするのだといいます。
NTTレゾナントの中辻 真AI担当課長は次のようにおっしゃっています。
「AIのいいところは即時性、すぐに返せるところですので、夜中に悩み事が出来た時でもすぐに返せる。」
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
NTTレゾナントの中辻さんのおっしゃるように、AIは24時間、365日、いつでも相談に乗ってくれます。
このことは恋愛相談に限らず、あらゆるAIサービスに共通です。
また、ディープラーニングにより、様々な恋愛パターンやその時々のケースを網羅して、より多くの事例の中から、相談者に寄り添った回答がなされるようになると期待出来ます。
更に、こうした相談者とのやり取りにより、相談者の性格などを把握して、相談者により相応しい回答も望めるようになると思われます。