2018年06月13日
アイデアよもやま話 No.4041 日本でも国策で進む空飛ぶ自動車の開発!

前々回、前回と2回にわたって海外での空飛ぶ自動車に関する動きをご紹介してきましたが、3月16日(金)放送の「おはよう日本」(NHK総合テレビ)で日本でも国策で進む空飛ぶ自動車の開発について取り上げていたのでご紹介します。 

 

プロペラでドローンのように空中に浮かぶ”空飛ぶ車”、渋滞の解消や物流の効率化などにつながるとして、開発に向けた動きが世界で活発になっています。

実用化に向けて経済産業省は国内メーカーによる開発を後押しするとともに、必要な法整備などの検討に乗り出す方針です。

 

日本でもトヨタ自動車などが出資する団体、「Cartivator」が2020年の東京オリンピック・パラリンピックで聖火台に聖火をともそうと開発を進めています。(参照:アイデアよもやま話 No.3760 日本でも開発が進む”空飛ぶクルマ”

こうした動きを受け、経済産業省は新たな成長産業としての可能性があるとして、外部の有識者からなる審議会で議論を開始する方針です。

審議会では、国内メーカーによる開発を促進するため、基幹部品の技術開発に対する支援など、環境整備することや最大の課題となる安全確保に向けた運航ルールや車体の安全性を確保する制度のあり方などが重点的に議論される見通しです。

経済産業省は審議会の議論を踏まえて空飛ぶ自動車の実用化に向けた工程表をまとめる方針で、国土交通省などとも連携しながら、施策の具体化を図りたいとしています。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

空飛ぶ自動車のような新技術の実用化にあたっては、単に開発するだけでなく、安全対策や運航面での制度作りが必要となります。

また開発スピードを速めるためには、単独企業のみによるのではなく、個々のパーツ作りに秀でた企業同士の協業も有効です。

更に、こうした新技術開発においては、世界的な企業間競争が激しくなります。

中でも中国はこうした新技術に対しては国策として国を挙げて取り組んでいます。

ですから、日本も空飛ぶ自動車に限らず、全自動運転車の開発などにおいても国を挙げてより効果的、かつ効率的に取り組んでいただきたいと思います。

そういう意味で、「Cartivator」が2020年の東京オリンピック・パラリンピックで聖火台に聖火をともそうとする取り組みをその一里塚となるように成功させていただきたいと思います。


 
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