これまでAI(人工知能)関連の動向について何度かお伝えしてきましたが、その第5弾として今回は4回にわたってご紹介します。
2回目は、2月27日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)を通してのAIによる不動産物件の資産価値の予測についてです。
不動産投資の分野向けにAIの開発を進めているLEEWAYS(リーウェイズ)株式会社(東京・渋谷区)は不動産の投資家向けに投資を検討している物件が将来どのくらいの価値を生むのかをAIが予測するシステムを開発、過去10年間の全国の賃料や空室率などの膨大なデータを集計し、それらをもとに物件の資産価値を9割の精度で導き出せるといいます。
LEEWAYSの巻口 成憲社長は、膨大なデータを処理する点では不動産も宿泊業界も共通しているといいます。
「ホテルのお部屋の話になってくると、大量のマーケットの分析をして、近隣のホテルの相場がどのくらいか時期によって刻々と変わるわけですよ。」
「そんなの全部を人手の作業でやってるよりもコンピューターや人工知能でやった方が圧倒的に速いスピードで分析出来ますから。」
以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。
不動産物件の投資家は、当然のことながら将来資産価値の上がる可能性のより高い物件に対しての投資を検討します。
また、それ以前に、どのような目的の不動産の建設をするにしても、どの地域にどの程度の規模でどの程度の資金を投じて建設するのが収益の最大化につながるかを見極めることは至難の業だと思います。
そうした時に、今回ご紹介したような高い精度で不動産物件の資産価値を予測するAIはとても頼りになります。
そして、こうしたAIは開発企業間における熾烈な競争を経て、精度がより高められていくのです。
その結果、より適切な不動産の建設、そしてより適切な不動産への投資が見込まれるのです。