慶応義塾大学による遠隔操作出来る分身ロボットの開発については、以前アイデアよもやま話 No.2474 五感が伝わる遠隔操作の未来!でご紹介したことがあります。
そうした中、2月18日(日)放送の「未来の起源」(TBSテレビ)で遠隔操作出来る分身ロボットの最新状況について取り上げていたのでご紹介します。
慶応義塾大学大学院理工学研究科大西研究室所属の福島 聡さん(25歳)は人間と同じような柔軟な動きが遠隔地で出来るロボットを開発しています。
人の滑らかな動きをリアルタイムでロボットで再現出来ます。
でもそれだけではありません。
遠くでロボットが触ったモノの柔らかさや硬さの感触が操縦者にリアルに伝わるのです。
これにより、従来のロボットでは出来なかった、割れやすいモノでも掴むことが出来ます。
感触が伝わることで、より繊細な動きが可能になるのです。
将来的にはロボットを作業場所に配置すれば、人は距離を気にせずに繊細な作業が出来るようになります。
なお、福島さんは研究の原動力について以下のようにおっしゃっています。
「みんなでどういったロボットを作りたいか、考えたうえでそれを設計して、制御して、何かタスクを行った時の喜びというのは忘れられないので、そういったものが原動力になってやってきたと思いますね。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
様々な場面で柔軟に遠隔操作出来る分身ロボットがあれば、これまでのようにわざわざ作業のために現場に行かなくても、どこにいても遠隔操作で作業をこなすことが出来るようになります。
更に、これまでは不可能とされてきた原発事故現場など危険な場所での作業も可能になります。
ですから、こうした技術は今政府で進められている“働き方改革”を進めるうえでも大いに貢献出来ると思われます。