1月24日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で飛んで光るLEDホタルについて取り上げていたのでご紹介します。
まるでホタルのようにふわふあと飛びながら光る小さなLEDを東京大学の高宮 真准教授が開発しました。
なぜ浮くのか、その秘密は四角いフレーム状の装置の上下に敷いてある黒いマットにあります。
ここから超音波を出して浮かせているのです。
高宮さんは次のようにおっしゃっています。
「ICチップを作ることによりまして、小さく軽い、空中に浮くLEDが出来ました。」
高宮さんはものすごく軽いICチップを独自に開発したのです。
このICチップは電子回路を積んでも直径4ミリ、重さ0.01グラムに抑えました。
このICチップで中央のコイルから電力を受けて、光りながら宙に浮かぶホタルのようなLEDが出来たのです。
更にこのLEDは超音波を操作することで、自由に動かすことも出来ます。
ちなみに、このLEDは「Luciola(ルシオラ)」と命名されました。
高宮さんは次のようにおっしゃっています。
「一つの粒を浮かせて光らせるだけですが、将来的には個数を10個、100個に増やして空間に映像を表示するような“空中ディスプレー”に使いたいと思っています。」
例えば、このLEDにセンサーを付けると、無数に飛んでる中で手を近づけると一斉に飛散していったり、かたちを変えたりするような“空中ディスプレー”が出来ると期待されています。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
私たちは沢山のホタルが飛んでいる光景を目にすると、とても幻想的な雰囲気に浸ることが出来ますが、ホタルの飛ぶ時期は6月頃と季節のうえでは限定されます。
しかし、今回ご紹介したようなLEDを使った照明は、装置さえあればどこでも同じような雰囲気を味わうことが出来ます。
更にLEDはいろいろな色を発するようにコントロールすることも出来ます。
ですから、高宮さんのおっしゃるようにこの小さなLEDを複数浮かせていろいろな動きをさせれば“空中ディスプレー”として活用出来ます。
従来の照明では、“空中ディスプレー”のような使い方は出来ませんでしたが、LEDにはこうした活用方法もあるのです。
しかも、これまでよりもはるかに省エネですので、やはりLEDは“照明革命”をもたらしたと言えそうです。