昨年11月28日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で手紙代筆ロボットについて取り上げていたのでご紹介します。
大手精密機器メーカーを退職したヒロコンサルティングの佐藤 博さんが技術者としての経験を生かして人に代わって清書してくれるロボットを開発しました。
このロボットは、人間が書くように万年筆やペンを使って文字を書いてくれるのです。
使い方は、書きたい文章をパソコンに入力するだけです。
すると人が持つのと同じ角度でペンを持って書いてくれます。
万年筆の質感もしっかりと出ています。
しかも万年筆だけでなく、いろいろなペンを取り付けることが出来るのです。
ところが、非常に綺麗に文字が書け過ぎて“手書き感”がないという問題があります。
そこで、手で書いた原稿をスキャンすることで、その字のかたちを書かせることも可能といいます。
ちなみに書き順はバラバラです。
佐藤さんは次のようにおっしゃっています。
「たとえロボットが書いたものでも、万年筆のインクの香りというか、味わいがあるお手紙をもらうと、やはり出して下さった方に連絡を思わずしてしまうと。」
「あとは自分で書くのは面倒ですから、代筆して欲しいなと思いました。」
清書をしてくれる手書きロボット「KAKIEMON」は3ヵ月後の発売を目指しているといいます。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今や、私も含めて多くの人たちは年賀状などのはがきを出す際、パソコンソフトを使っています。
しかし、こうしたはがきは手書きに比べると確かに有難味に欠けます。
ですから、人によってははがきの余白に自筆の文言を書き加えているという状況です。
そうした中、今回ご紹介した手紙代筆ロボットは、こうした問題の解決策の一つと言えます。
確かに“手書き感”はありませんが、万年筆の生のインクやボールペンの味は残るからです。
AI(人工知能)の活用により、このロボットを更に進化させれば、いずれはがきを出す人の文字の癖を把握して、あたかもはがきを出す人が実際に書いたようなはがきを作成するようなロボットが登場してくるかもしれません。