昨年11月2日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でアウトドアオフィスの試みについて取り上げていたのでご紹介します。
東急電鉄などがオフィスを離れ、テントの下で仕事をするアウトドアオフィスの試みを始めました。
青空のもとで仕事をすると何が変わるのでしょうか。
東急二子玉川駅にほど近い多摩川の河川敷で、テントや日よけの下で会社員が会議を開いています。
これは、東京急行電鉄などが提案するアウトドアオフィスの実験です。
オフィス以外のテレワークの新しい可能性を探るため、初めて実施しました。
多摩川に隣接する東京・世田谷区や川崎市が推進する河川敷の有効活用についても検証します。
この会議に参加したある男性は、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「いつもと違う発散したお話が出来そうかなという気はしています。」
「ちょっと寒い。」
この日は近隣にオフィスのある5つの会社からおよそ40人が参加しました。
実際に体験した会社員の意見を集め、今後の活動の参考にするといいます。
東京急行電鉄都市創造本部の小林 乙哉さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「働いた後、そのままたき火とかバーベキューするのが、これからの新しいライフスタイルに合っていると思います。」
「冬はちょっと厳しいかもしれませんけど。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
河川敷などアウトドアでの仕事の生産性は、気分的に季節や天候により左右されます。
しかし、天気の良い日に、仕事仲間がいつもとは違う気分で何でも思う存分に意見を言えるような場を持つことはとても大事だと思います。
しかも、その後にバーベキューが控えていれば気分転換にもなるし、職場のコミュニケーションの場にもなります。
更に、今後AIやロボットの進化とともに、従来の仕事はどんどんこれらに置き換わっていくことは避けられません。
ですから、私たち人間には何が出来るかよりも何をすべきか、すなわち目的や課題の設定能力がこれから増々あらゆる分野で求められるようになっていくのです。
AIやロボットはあくまでも人間の決めた業務、あるいは目的や課題、問題を解決するためのいわばツール(道具)なのです。
そういう意味で、今回ご紹介したようなアウトドアオフィスのような場は、各自がこうした能力を身に付けるだけでなく、会社や組織の目的や課題を設定するうえでとても重要な場になると思われます。
ですから、アウトドアオフィスだけでなく、天候に左右されないでこうした場を提供出来るような部屋を社内に設けるという方法もあります。
なお、既に実際にこうした取り組みをしている企業もあるようです。