9月27日(水)放送の「あさチャン!」(TBSテレビ)でお墓参りの新たなサービスについて取り上げていたのでご紹介します。
スマホにお墓の場所を登録することで、お墓参りの際に亡くなった人の生前の映像が画面に出てきて、まるで亡くなった人に会いに来たような気持ちになれるスマホを利用した新たなサービス、それが「スポットメッセージ」です。
お墓参りの新たなサービスはお寺でもあります。
金剛宝寺(大分県九重町)で今年から始まったのが、住職が墓参りを代行し、その映像をスマホに生中継で配信するサービス「どこでもお墓参(おぼーさん)」です。
こちらの井上 仁勝住職は、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「少子高齢化で年配の方々が実際にお墓の管理でものすごく苦労をしてらっしゃる。」
「相談もよく受けるものですから、現代の技術を使って私たちがお手伝い出来ることはないだろうかと。」
このサービスは、お寺の檀家が対象で、お墓参り代行とライブ配信を合わせて料金は1万5000円(税込み)です。
更に今年12月に導入されるのがドライブスルーで焼香が出来る「車上焼香システム」です。
自動車に乗ったまま葬儀に参列し、焼香も出来るため、高齢者や車いすを利用する人にとっても負担が少ないといいます。
このサービスを始めた冠婚葬祭 愛知グループの萩原 政雄社長は、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「今まで(体が不自由で)焼香をためらっていた人が一人でも多く来ていただきたいということで導入しました。」
最新技術を利用した供養のかたちは今後も広がっていきそうです。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
これまでもお墓参りやお墓の掃除などの代行サービスはありましたが、いろいろなテクノロジーの詰まったスマホの普及に伴い、高齢者やお墓から遠く離れた場所に住んでいる方々を対象とした、こうしたテクノロジーを活用したお墓参りの新たなサービスが今後とも登場してくると思われます。
一方、前回お伝えしたように(参照:アイデアよもやま話 No.3884 景気回復は”いざなぎ景気“を超えたと言われるが・・・)、低所得者層の増加とともに葬儀にお金をかけない”家族葬“やお墓の購入が難しい方々を対象にした”お墓のマンション“や”樹木葬“などが更にスマホなどを活用した低コストのデジタルサービスの登場を促す流れが当分続くと思われます。