8月22日(火)放送の「ビビット」(TBSテレビ)で食べられるバラについて取り上げていたのでご紹介します。
今、農業の世界で大成功を収めた24歳の女性社長が話題になっています。
田中 綾香さん、24歳、農業女子として2年前から社長に就任、するとたった1年で年商を150万円から2500万円まで上げ、大成功を収めました。
その大成功の理由は、観賞用のバラではなく“食用のバラ”の栽培です。
そんな食べられるバラですが、実は食べると女性にうれしい効果が盛り沢山で、最近注目を集めつつある食材なのです。
その一つが美容効果です。
花びらには赤ワインの約10倍のポリフェノールが含まれ、肌や唇を若々しく保つ効果や更年期障害の症状改善などに期待出来るといいます。
そして、美白や美肌効果があると言われるビタミンCはレモンとほぼ同じといいます。
更に、血液サラサラ効果が期待出来るケルセチンは玉ねぎの約2倍といいます。
そんな美容効果たっぷりのバラですが、その味は柑橘系の風味とほんのりした甘さがあるといいます。
元大関、琴欧州さんの出身地ブルガリアでは、食用としてバラが親しまれ、美容効果があるローズオイルが注目を集めたこともありました。
そして、美容以外に更なる効果があります。
ドイツの研究チームによれば、食べるだけでなく女性だけでなく男性にもうれしい加齢臭予防の効果もあるそうです。
バラを食べると、バラに含まれるゲラにオールという香り成分が体臭をバラの匂いに変化、加齢臭予防になるといいます。
田中さんの栽培するバラもそんな加齢臭予防が期待出来るといいます。
そんな栄養効果があるバラの加工品もヒットしました。
田中さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「花びらを飲食店にしか卸していなかったんですけど、これを加工商品にしてジャムとかハーブティーとか販売することが出来たので変わりました。」
恵比寿で行われている市場、「YEBISUマルシェ」では田中さんのバラで作った商品、ジャムやクッキー、花びらのお茶などの加工品がズラリと並んでいます。
最もバラの栄養分が生かされているのがジャム(160グラムで税込み2700円 )です。
バラの花びらを煮詰めて作るジャムは美容効果が期待出来るといいます。
都内の洋菓子店「ラヴィアンレーヴ」でも田中さんの栽培したバラをケーキのトッピングとして仕入れるほどになっています。
そんなバラですが、食用栽培には条件がありました。
バラは匂いが強く、虫が寄り付き易いため農薬無しに育てるのが困難だといいます。
田中さんも初めて育てた時に大失敗してしまい、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「バラの数でいうと、約1万株くらいダメになっちゃいました。」
「正直、農業を甘く見ていたんだなと思って、すごく反省したし、恥ずかしかったです。」
そこで、栽培方法を見直すため、バラ農家や農業大学に行き、バラについて学び直したといいます。
そして発見したのが、酢やクエン酸など人体に影響のないもので作った虫よけです。
こうして田中さんは無農薬のバラ栽培に成功しました。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
まず、田中さんのような20代の若い女性が農業女子として活躍していることは、少子高齢化とともに後継ぎの少なくなる時代を迎える状況において、とても救いになると思います。
また、バラといえば一般的に観賞用としてのイメージが定着していますが、番組を通してバラには以下のような商品価値があることが分かりました。
・美白や美肌などの美容効果
・血液サラサラ効果
・加齢臭予防
・柑橘系の風味とほんのりした甘さのある味
・ジャムやクッキー、あるいは花びらのお茶などの加工品
田中さんのこれまでの成功には、その裏にはこうした“食用のバラ”という目の付け所が大きかったと思います。
このように、農業分野で田中さんのように既存の農作物に新たな商品価値を見出して、第二、第三の田中さんのような“農業女子”の更なる登場を期待したいと思います。