9月22日(金)付け読売新聞の朝刊で自動車産業を巡る主な動きの中でガソリン車や電気自動車(EV)の今後について取り上げていました。
そこで、今回は主にこの記事についてEVに焦点を当ててご紹介します。
1830〜40年頃 世界初のEVが製造される
1880年 ドイツのカール・ベンツが世界初のガソリン車を製造
1899年 EVがガソリン車に先駆けて時速100kmの壁を突破
1908年 フォード・モーターが「T型フォード」を発売
1997年 トヨタが世界初の量産ハイブリッド車「プリウス」を発売
2008年 テスラが「テスラロードスター」を発売
2009年 三菱自動車が世界初の量産EV「アイ・ミーブ」を発売
2010年 日産自動車が量産EV「リーフ」を発売
2014年 トヨタが世界初の量産燃料電池車「ミライ」を発売
2017年7月 仏英が2040年までにガソリン車、ディーゼル車の販売を禁止する方針を表明
2017年9月 中国政府が、ガソリン車などの生産・販売禁止を検討中であることが明らかに
まず、1830〜40年頃という日本の江戸時代末期に世界初のEVが製造されたという事実には驚きです。
更に、1899年にはEVが時速100kmの壁を突破したという事実については、どのようなバッテリーが搭載されていたのか、あるいはフル充電での航続距離はどのくらいだったのかにとても興味が湧いてきます。
さて、世界初の自動車はEVでしたが、航続距離が長く、価格面でも優位にあったガソリン車が次第に自動車の主流になっていったのは当然の結果と言えます。
しかし、今年になって地球温暖化問題、あるいは大気汚染問題など、地球環境問題の対応策の一環としても、CO2排出量ゼロであるEVへのシフトが世界的に大変注目されるようになりました。
更に、最近はEVと相性のいい自動運転にも注目が集まっております。
この自動運転は、格段に利便性を高める新たな移動手段として自動車革命をもたらすと思われます。
こうした流れの中で、当然長い航続距離を可能にするバッテリーの開発や充電インフラの整備が進みます。
すると、EVの生産量の増加とともにEVの低価格化が進み、やがてガソリン車と比べて価格面でも航続距離でも引けを取らない状況を迎えるようになるはずです。
ですから、これからの数十年はEVにとっては絶好のチャンス到来で、ガソリン車への逆襲の期間と言えなくもないのです。
そして、こうした流れはこれからの世界的な自動車産業の発展に伴う地球環境問題のリスク軽減のためにも望ましいのです。