2017年11月10日
アイデアよもやま話 No.3859 世界初の自動運転型ルアー!

8月14日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で世界初の自動運転型ルアーについて取り上げていたのでご紹介します。

 

今年建国150周年を迎えたカナダでイギリス文化を色濃く残す港町、ブリティッシュコロンビア州ビクトリアはカナダの中でも年間を通してサーモンなど海や川の幸が豊富に捕れる釣り人に人気の地域です。

 

このビクトリアで夢のような釣り具を開発したのは、eMinnowのスティーブ・タイCEOです。

起業家のスティーブさんが3年かけて開発したのは世界初の自動運転型ルアー(擬餌針)

「ロボルアー」です。

水深約2.5mまで潜ることが出来るといいます。

「ロボルアー」は水の中に入れると自動的に泳ぎ出し、小魚を食べるサーモンやブラックバスなどを誘います。

“カチカチ”という音が好きな魚が多く、この音で魚を引き寄せます。

また水面に浮くタイプは死にかけた魚に見せかける演技派の「ロボルアー」です。

ボタン電池2個で最大5時間全自動で泳ぎ続けます。

この「ロボルアー」の開発のきっかけはについて、スティーブさんは番組の中で次のようにおっしゃっています。

「実は生きた小魚を餌として使う釣りが欧州やカナダで禁止されている。」

「アメリカでも禁止する地域が拡大している。」

 

開発者のスティーブさんのもとには「ロボルアー」で「大物が釣れた」という便りが続々と寄せられているといいます。

スティーブさんは番組の中で次のようにおっしゃっています。

「これは全く新しい21世紀のルアーです。」

「釣り人なら一度は試す価値がある。」

「道具入れに最低一つは入れて欲しい。」

 

「ロボルアー」の価格は22ドル〜(約2400円〜)で世界31ヵ国から問い合わせが来ているそうです。

一つ一つ手塗りでリアルに仕上げているといいます。

 

なお、スティーブさんは他にも開発中だそうで、深海で使える大型の「ロボルアー」を来年発売予定ということです。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

以前、“鑑賞魚ロボット”についてご紹介したことがありますが、(No.3780 ちょっと一休み その607 『まるで生きているような”鑑賞魚ロボット”!』を参照)

こちらはちょっと高額でしかも泳げるだけのスペースも必要なので、それほどの普及は期待出来ません。

ところが、今回ご紹介した「ロボルアー」はほとんど釣りの経験がなくても誰でも魚を容易に釣ることが出来そうです。

しかも価格もそれほど高くないので誰でも購入しやすいです。

また、かたちも比較的小さいので自宅に置けるような小さい水槽でも“鑑賞魚ロボット”としての楽しみも期待出来そうです。

更に、生きた小魚を餌として使う釣りの代わりにもなるので、その分お金がかかりません。

ということで、今回ご紹介した「ロボルアー」が日本でも発売されれば、かなりの引き合いが期待出来そうです。


 
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