アメリカのトランプ大統領は、政権発足以前からツイッターなどで物議を醸す多くの情報を発信してきました。
また、その発言はアメリカの国内外を問わず、多くの影響を与えています。
そうした中、10月21日(土)放送の「上田晋也のサタデージャーナル」(TBSテレビ)でトランプ大統領を失脚させる意外なアイデアについて取り上げていたのでご紹介します。
なんとトランプ大統領の弾劾・罷免につながる情報には賞金1000万ドル(約11億円)を出す人が現れたのです。
10月15日、そのニュースはワシントンポストの一面広告で世界中に届けられました。
懸賞金を出してまでトランプ大統領を首にしたいのは、アメリカ出版界の大物、ラリー・フリントさんです。
フリントさんは、次のようにおっしゃっているといいます。
「トランプは核戦争を引き起こす可能性がある。」
「私は贅沢品やビジネスに1000万ドル使うことが出来るが、歴史上最もパワフルな馬鹿が世界を荒らしているのにそんなことは出来ない。」
フリントさんは、有力な情報が届けばすぐさま公表し、情報提供者に現金で報酬を渡すといいます。
トランプ大統領は全米から、いや全世界から“クビ”を狙われる事態となっているのです。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
トランプ大統領の実施している政策の全てが間違っているとは思いませんが、パリ協定(気候変動抑制に関する多国間の国際的な協定)やTPP交渉からの離脱、あるいは白人至上主義の養護はこれまでの政権の努力を無にしてしまう、明らかに時代に逆行した政策だと思われます。
こうした多くの国民の期待を大幅に裏切るような政策を進める大統領など、国の指導者を失脚させ他の指導者に替える手段として以下のようなものがあります。
・次の選挙で他の党に投票する
・国会での弾劾・罷免
・スキャンダルの暴露
・暗殺
この中で、次の選挙までは時間がかかります。
また、暗殺は法律無視で言語道断の手段です。
そして、国会での弾劾・罷免も一定数以上の議員の賛同が必要となります。
そこで、スキャンダルの暴露は短期間のうちに決着出来る手段としてとても理にかなっています。
また、スキャンダルの情報提供者への賞金が約11億円と高額であれば、高額賞金につられて多くの情報提供者が出てくると期待出来ます。
ということで、その良し悪しはともかくとして、トランプ大統領を短期間に失脚させる手段として今回ご紹介したアイデアはとても効率的、かつ効果的だと思うのです。
ただし、こうしたスキャンダルの暴露もトランプ大統領に限らず例え政治家としての評価は低くても公私ともに精錬潔白な政治家に対しては功を奏しないことは言うまでもありません。