8月10日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で何でもドローンにしてしまう機器について取り上げていたのでご紹介します。
かたちは椅子ですが、4つのプロペラが付いている空飛ぶ椅子、商品名「なんでもドローン」(発売未定)が開発されました。
仕組みはいたって簡単で椅子にプロペラを装着したドローンなのです。
ですから、プロペラを取り付けられるモノなら何でも飛ばせるのです。
背もたれのある椅子ですと、取り付けるプロペラの高さが違うのでバランスが取れなくてうまく飛ばせないと思いますが、椅子の下に付けた装置でバランスを制御する工夫がなされているのです。
この装置を開発した、産業用ドローンの世界一を目指している株式会社プロドローン(PRODRONE)河野
雅一社長は、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「運びたいモノをドローン化してしまおうじゃないかという発想で・・・」
今までの輸送手段は人が運んだり車で運んだりと、何かで何かを輸送するというかたちでしたが、それを運びたいモノそのものが飛んでいけば効率的ではないかということで開発されたのです。
現在、この装置は15kgのモノまでしか運べませんが、将来的には建設現場で重い資材を運べるようにしたいということです。
河野社長は、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「人が乗ったら何も操作しないと。」
「行先の地図を指し示すだけで連れて行ってくれると。」
「人が乗れるドローン、パッセンジャードローンも出来るようになる。」
なお、人が乗れるドローンのイメージは、ドラえもんのタケコプターのようなもので人がしがみ付いて乗るようなものです。
ボタンを押すと、例えば災害時にこれに乗って避難所に向かうとか空での避難手段として考えられています。
まだ規制により人が乗ることは許可されていませんし、許可に関しては海外勢の方が先に出てしまうといいます。
ただ技術的には2年後の完成を目指すといいます。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
どんなモノでもプロペラを付けるだけでドローンになってしまう「なんでもドローン」のアイデアはとても面白いと思います。
例えば、将来的に一人乗りのミニカーにプロペラを取り付けるだけでドローンになって空を飛べるようになったら、是非体験してみたいと思います。
ただ、課題として思い浮かぶのはドローンの騒音です。
以前、ドローンの操作を体験した時にその騒音の大きさがとても気になりました。
ですから、将来的なドローンの普及を考えると、安全性や操作性と同時にその騒音対策が必須になると思われます。