2017年08月31日
アイデアよもやま話 No.3796 脳波による観光案内!

前回まで3回にわたって「脳波を使って感情の見える化」をテーマにご紹介してきました。

そうした中、7月12日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で脳波による観光案内について取り上げていたので、ネット上の関連情報も合わせてご紹介します。

 

3年前、脳波を数値化して興味が高まると映像の記録を始めるというカメラをこの番組で紹介していました。

その技術を応用して自分の求めている場所へ連れていってくれる世界初の脳波連動型観光ナビゲーションシステム「NEURONAVI(ニューロナビ)」を株式会社ドリル(東京都渋谷区)が開発しました。

ドリルの細田 勇生さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「今ここの観光地でどう思ったかを測定して、次にどこへ行くのがいいかを勧めます。」

「(今後について、)海外の方は意外にちょっとした日本の小道に興味が高まったりとかして、新しい観光地が出来る観光地の改善にも役立てるんじゃないかなと・・・」

 

今後、更に美術館で脳波としてはどのアートに興味を持っているかを数値で表して、それに応じた次のアートを提案してくれるサービスも考えているといいます。

そして、目的地に着いた時に音声ガイドのような情報も流れるので、いきなり行ってもその場の情報はそこで入手出来るというようなことも考えているといます。

 

この「NEURONAVI」は、脳波を興味、好き、ストレス、眠気、集中の5つに分類して、ユーザーが行きたい場所を勧めてくれます。

なお、今秋サービス開始予定していますが、価格は未定です。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

何がしたいか、また何を観たいか、あるいは空腹かというようなことを脳波で把握出来れば、自分のいる場所の周辺にどんなお店や施設があるかという情報とマッチングすることにより、スマホのアプリで先取りして人それぞれに応じて情報を提供することが出来ます。

その際、お店や施設ごとの特典やこれまでの評価なども表示されれば、どこに行くか決める際に役立ちます。

更に、デートや一人でのんびりしたい、あるいは仲間と大勢ではしゃぎたいなどの目的別にアプリで提示してくれればとても助かります。

こうしたことの一つ一つの機能は既にネット上のいろいろなアプリでカバーされています。

ですから、今後更に支払いまで含めたこうした複数のサービスを統合化したサービスが新たに生まれてくると思われます。

今回ご紹介した「NEURONAVI」はまさにこうしたアプリの先駆けになり得ると期待出来ます。

そして、こうしたアプリのベースになるのが、今回ご紹介した脳波だけでなく、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)など様々なテクノロジーの組み合わせなのです。


 
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