2017年08月30日
アイデアよもやま話 No.3795 脳波で感情の見える化 その3 いずれ脳波計が暮らしの中に溶け込んでいく!?

これまでアイデアよもやま話 No.2449 念じるだけで機械の操作が可能に!などで脳波関連について何度となくご紹介してきました。

そうした中、6月17日(土)放送の「ミライダネ」(テレビ東京)で「脳波を使って感情の見える化」をテーマに取り上げていたので3回にわたってご紹介します。

3回目は、いずれ脳波計が暮らしの中に溶け込んでいく未来についてです。

 

自動車関連メーカーからの依頼で、感情の「見える化」を生かす動きは自動車の運転でも始まっています。

例えば、信号で止まっていると眠気を感じたり、音楽を聴くことで眠気を快適な状態に覚ますことが出来ます。

一方、タイマーとかで音をガンガン鳴らしてしまうと、一瞬眠気が飛びますが脳が不快になり、脳の状態が悪いので再び眠気が襲ってきた時にひどい眠気になったり、イライラが増ししてしまうことがあると、実験を担当しているリトルソフトウェアの福田 いつみさんはおっしゃいます。

そこで、起こし方にテクノロジーを載せるというようなことも含めて脳波と連動した音楽を流すというようなことを考えています。

脳波の活用は安全運転にも役立ちそうです。

 

番組の最後に、川原さんが考える10年後の未来について、次のようにおっしゃっています。

「脳波計をあえて付けなくても、皆さんが使っているものに脳波計が入ってくる。」

「そうすると、普通に生活の中に自分が普段付けているものの中に脳波計が入っていれば(みんな)使いますよね。」

「そういう世界がもうすぐ来ます。」

「本当に生活の中に溶け込んで何とかく自分を助けてもらう一つのツールになる。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

脳波研究の狙いは、自動自動車の安全運転、あるいは仕事の生産性向上など様々な分野に応用することだといいます。

 

考えてみれば、人々が目指す豊かな暮らしの内訳は、モノの豊かさと心の豊かさの2つです。

この2つの中でもより大切なのは心の豊かさです。

どんなにモノが豊かな暮らしであっても心が常に不安定であったり、満ち足りていなければ、豊かな暮らしとは言えません。

しかし、モノがそれほど満たされていなくても、心が満たされていれば私たちはモノの不足はほとんど不満に思わず、豊かな暮らしを実感出来ます。

                             

ですから、どんな状況においても自分の心の中が今どのような状態かを認識出来、常に平常心を保てるようになれば、私たちは豊かな暮らしを手に入れることが出来るのです。

こうした観点から、川原さんが研究を進めている脳波計が普及していけば、私たちの日々の暮らしの中にある家電や自動車など様々なモノの操作性が容易になるだけでなく、私たちの心の豊かさも多少なりとも豊かになっていくと期待出来ます。

要するに、脳波の研究が進むにつれて、私たちはモノと心の両面で豊かな暮らしをより多く手に入れることが出来ると期待出来るのです。


 
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