最近マスコミで報じられている世界的な状況を見ていると、世界各国が対応すべき最重要課題として2つの項目が挙げられると強く感じます。
一つは、特に今夏の世界的な異常気象による豪雨などの大災害をもたらしている地球温暖化対策です。
そしてもう一つは、過激派が政権を握らないような健全な社会の維持を目指すこと(参照:No.3654 ちょっと一休み その586 『健全な社会では過激派は政権を握らない』
)です。
アメリカのトランプ大統領誕生の背景は、明らかにアメリカの格差社会化の進行です。
しかも、格差社会化の流れは、日本も含め先進国で起きています。
ここで救いなのは、格差社会は地球温暖化と同様に人為的な原因に因るということです。
要するに、政府の所得再配分政策如何で解決出来るのです。
しかし、所得再配分するにしても、その財源は税金です。
その税収を一定規模恒常的に確保するためには、経済が安定的に成長していなければなりません。
しかし、特に先進国においては、高い経済成長は見込まれません。
そこで、格差是正という課題の対応策としては以下の2つが考えられます。
・富裕層の所得税率アップによる税収増
・シェアリングエコノミーの拡大による生活レベルの格差是正(参照:アイデアよもやま話 No.3423 進化するシェアリングエコノミー その1 個人間のマッチングサービス!)
特に、シェアリングエコノミーは、いろいろなモノやサービスを新たに購入しなくてもお互いにシェアすることによりとても安く、あるいはタダで利用出来る社会を実現することが出来ます。
シェアリングエコノミーの拡大により、所得が少なくても日々の生活レベルの格差を縮めることが出来るのです。
しかも、シェアリングエコノミーは、モノやサービスをシェアすることから省資源による省エネ効果ももたらします。
ということで、国や自治体においては、シェアリングエコノミーの拡大を目指すべく、様々な取り組みの検討を進めていただきたいと思います。