6月2日(金)放送の「国際報道2017」(NHKBS1)で世界最大の航空機の最大の任務について取り上げていたのでご紹介します。
アメリカの宇宙ベンチャー企業、ストラトローンチ・システムズが開発した、ジェット機を2機合体させたような「ストラトローンチ」、その両翼117mは世界最長です。
ちなみに、一般的なジェット旅客機が60mほどなので、2機横につながっているような状態です。
さて、宇宙ロケットは通常なら地上の発射台から打ち上げられます。
ところが、このアメリカで公開された世界最大とされる規格外の航空機の最大の任務は宇宙ロケットを機体中央に搭載して離陸、高度1万mあたりで宇宙ロケットを切り離し、宇宙空間に向けて発射し、航空機は再び地上に戻り、次の発射に備えるという計画です。
この計画には次のようにメリットが沢山あります。
・大規模な発射台が不要であること
・飛行場と整備場があればいいこと
・航空機の再利用が可能であること
・天候に左右されずに打ち上げが可能であること
・上空で発射した方が軌道投入が容易であること
この航空機、早ければ2019年の実現を目指しているといいます。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
そもそも従来の規格外の大きさの航空機に宇宙ロケットを搭載し、高高度で宇宙ロケットを切り離し、宇宙空間に向けて発射するという発想がいかにもアメリカ的だと思います。
しかも、この航空機は再利用出来るのですから、経済的だと思います。
ひょっとしたら、この基本的な考え方が将来的な宇宙ロケット発射の標準型になるかもしれません。
また、最大の任務とは別に、ちょっとした宇宙旅行を体験出来るほどの高度まで飛び、乗客も乗せられるようにすれば、観光ビジネスとしても活用出来るのではないかと思います。