5月29日(月)放送の「はやドキ!」(TBSテレビ)で思わず募金したくなる募金箱について取り上げていました。
そこでもう少し詳しい情報をネット検索したので(詳しくはこちらを参照)ご紹介します。
なお、動画についてはこちらを参照下さい。
千葉県にある「航空科学博物館」で今年1月から導入された募金箱「くるくるコイン」がネット上で話題になっています。
硬貨を投入口に入れると、漏斗(ろうと)のような部分を何度も円を描いて転がりながら、最後は中心部にある穴に回転しながら吸い込まれていく仕組みです。
ちなみに、日本の硬貨の中では500円玉が一番きれいに回るといいます。
その様子が動画つきでツイッターに投稿されると、3日でリツイートは2万5千を超えました。
なお、この思わず募金したくなる装置はアメリカで開発されました。
この「くるくるコイン」の導入にかかった費用は送料などを含めて約30万円でしたが、 いざ設置してみると、設置から2ヵ月で総額3万円と予想以上の金額が集まっています。
週末は数千円単位で集まることもあるそうで、このペースで行けば2年かからずに費用を回収できる見込みです。
一度試してみると、その仕組みが気になって何度もやりたくなる人が多いという、この装置ですが、航空科学博物館では、もっと楽しんでもらおうと、硬貨が落ちるときに音楽やメッセージを流すことを検討しています。
航空科学博物館に「くるくるコイン」を販売したのは、静岡県三島市のイベント業者「ライフデザインプランニング」です。
ホームページでは、メリットとして「おもしろいので話題になり得る」「ランニングコストがかからない」といった点を挙げています。
具体例として、20年以上前に募金箱として設置したアメリカのある博物館では、1度も壊れることなく使われ続け、累積で1億2千万円以上を集めたと紹介されています。
電源も不要で、一度設置すれば特別なメンテナンスはいりませんし、ランニングコストもかかりません。
この販売業者は、次のようにおっしゃっているといいます。
「通常の募金とは発想が180度異なるところです。募金といえば箱を持って頭を下げてお願いするイメージですが、「くるくるコイン」は募金の趣旨に関係なく、子どもたちが『楽しいから募金する』となります。地元のイベントで設置したときには、持っていた小銭がなくなって、家に取りに帰る子もいました。」
以上、ネット記事の内容の一部をご紹介してきました。
今回ご紹介した画期的な募金箱「くるくるコイン」から見えてくることは、どんな目的であれ、とても興味を惹く魅力的なものに人々はのめり込む傾向があるということです。
「くるくるコイン」のように募金箱にお金を入れること自体がとても面白いということは、本来の目的である募金することよりも募金箱にお金を入れることに面白さを感じてしまうということから募金のプロモーションとしては大成功だと思います。
ただし、この面白さの魅力にのめり込んで自分の募金出来る限度以上の募金をしてしまうという状況は好ましくありません。
ですから、このような募金箱に限らず、魅力的なゲームなどの商品に対しては自制心が求められます。
このように、何事においても魅力的なものはのめり込み過ぎるリスクを伴いますが、それでも募金による目的達成のためには、募金活動に人々の興味を惹く何かが求められるのです。