5月17日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で向かってくる人だけ開ける自動ドアについて取り上げていたのでご紹介します。
私たちがふだん何気なく利用している自動ドアですが、オプテックス株式会社が開発したのは、向かってくる人だけを認識してドアを開ける自動ドアセンサーです。
大勢の人が歩いている時でも、ドアを目がけてくる人だけに対してのみドアが開くのです。
オプテックス・エントランス事業本部の島津 正之さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「センサーの横にカメラが付いておりまして、こちらのカメラ映像から画像処理を行って人のかたちを認識していると。」
通常の自動ドアは、赤外線で人が「いる」、「いない」だけを判断しているので、開く必要がないのに反応してドアが開いてしまうのです。
しかし、今回ご紹介している自動ドアは、画像認識で方向を感知し、向かってきた人だけに反応して開くことが出来るのです。
また、この自動ドアには画像認識だからこそ出来ることが他にもあるのです。
それは、適切なタイミングでドアが開くことです。
ドアに向かってくる人のスピードを感知出来るため、ちょうどいいタイミングでドアを開けてくれるのです。
島津さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「例えば空調効率、お店の中が冷えていて不要な開閉で冷気が逃げてしまうとか、そういったところが改善出来るのでかなりメリットがあるのではないかなと。」
ちなみに、この自動ドアの商品名は「eスムースセンサー」でオープン価格といいます。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
確かに、街中で利用する自動ドアは、ドアを開けるつもりがなくてもちょっと近づくだけで開いたり、ちょっと動くと閉まったりするケースが多く、省エネの観点から“もったいない”と感じていました。
そうした中、今回ご紹介した「eスムースセンサー」が普及すれば、“塵も積もれば山となる”と諺にもあるように、空調効率が改善され、省エネ効果が大いに期待出来ます。
価格にもよりますが、手始めに高級ホテルや大型商業施設などでの導入が期待出来そうです。