大勢の人前で話すのは、誰しも少なからず緊張するものです。
そうした中、4月22日(土)放送の「サワコの朝」(TBSテレビ)で、大勢の人前で話すコツについて、番組ゲストでフリーアナウンサーの夏目
三久さんがおっしゃっていたのでご紹介します。
夏目さんは、日本テレビのアナウンサーになって1年目に、みのもんたさんの生番組「おもいっきりテレビ」のアシスタントに登用されました。
夏目さんは、その時のことについて次のようにおっしゃっています。
「みのさんからは、私がとっても緊張していてなんとか憶えたセリフをカメラの前でプレゼンするんですが、どうしても伝わっていなくって、空回りしていて。」
「でも、顔も引きつりながらなんとかプレゼンして、ああ終わったっていう自己満足の世界で。」
「そうしたら、みのさんが「あのカメラ見てごらん、あのカメラの前には今は誰もいないけど、その向こうには君のおじいちゃんがいる、あばあちゃんがいるんだよ。一人のために伝えなさい。大勢の人がいるって思うから君はとっても緊張しているんだよ。身近な大切な人に伝えなさい。」って言って下さって。」
「今でもそれは毎日のように思い出します。」
「(今は誰をレンズの向こう側に思い描いているのかという問いに対して、)今は母ですね。」
「(メインキャスターを務める番組「あさチャン!」で)今も的確なアドバイスをくれるんで。」
「(“ダメ出し”はあるのかという問いに対して、)毎朝“ダメ出し”です。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
みのもんたさんのおっしゃったという、大勢の人に向けて話すのではなく、誰か特定の一人をイメージしてその人に語りかけるという夏目さんへのアドバイスはとても参考になります。
また、この基本的な考え方はいろいろと応用出来そうです。
例えば、仕事などで沢山やることを抱えていると、その量に圧倒されて萎縮してしまうことがあります。
そうした場合、やるべきことを優先順位付けして計画を立て、一つ一つこなしていけばやるべきことが多くても淡々とこなしていくことが出来ます。
また、戦いにおける戦術でも実際にこうした考え方が昔から取られていることを思い出しました。
例えば、味方の兵力に比べて敵側が圧倒的に多い場合、狭い山道など敵の兵隊がわずかずつしか通れないような場所で待ち伏せをして対戦すれば、少数の敵を相手にするのと違わず、有利に戦うことが出来、勝利を収めることが出来るのです。
このように、何事においても、量の多さに圧倒されずに、やるべきことを細かく分けていくことによって、一つ一つのことに冷静に対処することが出来るのです。