2017年07月07日
アイデアよもやま話 No.3749 藤井四段強さの秘密!

6月(27日火)放送のニュース(NHK総合テレビ)で藤井四段強さの秘密について取り上げていたのでご紹介します。

 

6月26日、プロ棋士の世界で、公式戦での最多連勝記録が30年ぶりに更新されました。

プロ棋士としてデビュー以来、この29連勝という前人未到の記録を打ち立てた中学3年生の藤井 聡太四段(14歳)、この快挙に日本各地が喜びに沸いています。

そして、将棋への関心が高まっています。

 

快進撃を続ける藤井四段、その強さ秘密にも注目が集まっています。

その秘密とは人工知能(AI)搭載の将棋ソフトといいます、

先輩の棋士に勧められ、昨年から使って技術を高めたといいます。

6月26日の対局でも観られた桂馬をの積極的に跳ねて攻める藤井四段の手法について、将棋ソフトの開発者はAIを搭載した将棋ソフト特有のものではないかといいます。

将棋ソフトを開発した石井 直樹プロデューサーは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「序盤から隙あらば速攻を仕掛けて、相手にちょっとでも隙があればひるまずに、先入観に囚われずに責めるチャンスを常にうかがっているという、一見無理に思えて、攻めの鋭さをうまくつないでいくといった、コンピューター将棋特有の差し手かなと。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

まず、注目を浴びている中学三年生の藤井四段のインタビューでの落ち着き払った、しかも中学生らしからぬ受け答えにビックリです。

どのように育ったらこのように前人未到の記録を達成するような子どもに成長するのかとても興味が湧きます。

 

それはともかく、藤井四段の強さの秘密がAI搭載の将棋ソフトにあるというところにも興味が湧きます。

そして、現在の最強のAI搭載将棋ソフトと藤井四段の戦いを見てみたくなります。

いずれそうした機会が訪れるのではないかと密かに期待しています。

 

いずれにしても、AI搭載の将棋ソフトによって藤井四段が格段の強さを手に入れたという事実は、これからの人類の進化を暗示しているように思います。

 

ビッグデータとディープラーニング(深層学習)との組み合わせによって、AIは人知を超えたような存在になりつつあります。

しかし、そのAIを活用することにより、人類は新たなパワーを手に入れることが出来ることを藤井四段は証明してくれたように思うのです。

 

ただし、膨大な量のビッグデータの蓄積と人間の持ち合わせない思考力とが相まって、とてつもないパワーを発揮するAIですから、それを人間がコントロール下に置いたうえでの活用が求められるのです。

考えてみれば、移動手段として便利な自動車もその気になれば殺人マシーンになりますし、病気になった時に飲む薬だって飲み過ぎれば死に至ることだってあるのです。

ですから、あくまでも人間の暮らしを便利にしたり、豊かにするためのツールという位置付けでAIに対しても接するという基本的な考えを見失わずに今後ともAIに取り組んでいくべきだと思います。

なお、このことはロボットやIoT(モノのインターネット)などにつても同じことが言えます。

 

なお、藤井4段は7月2日の公式対局戦で惜しくも佐々木 勇気5段に敗れ、連勝ストップとなりましたが、棋士としての実力の今後の伸びしろには大きな期待がかかっているといいます。

ですから、まだまだ藤井四段に対する世間の注目は当分の間は途切れることはないと思われます。


 
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