5月7日(日)放送の「未来の起源」(TBSテレビ)で首の傾きだけで操作出来る電動車いすについて取り上げていたのでご紹介します。
神奈川工科大学情報工学科でこれからのバリアフリー社会に欠かせない研究を行っている門倉 丈(たける)さん(21歳)が現在開発しているのが首の傾きだけで操作出来る電動車いすです。
それを可能にしたのがメガネ型デバイスです。
加速度センサーが入っていて、それで検知した首の傾きをパソコンで計測し、パソコンを経由してリアルタイムで車いすに命令を送信しているのです。
これにより、レバーやハンドルがなくても前進や停止も首の動きだけで操作出来ます。
門倉さんは、実用化に向け、パソコンの小型化などに取り組んでいます。
なお、門倉さんは研究の原動力について、次のようにおっしゃっています。
「人に使ってもらうものを作るっていうことですね。」
「その人の生活が便利になってくれたらと思います。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
病気や怪我で手足を思うように動かせない方々は少なからずいらっしゃると思います。
そうした方々にとって、首の傾きだけで自由に移動出来る電動車いすがあれば、生きる楽しさ、あるいは生きる望みを手に入れることにつながります。
一方で、門倉さんの研究の原動力もこうした体の不自由な方々に便利さを提供することだといいます。
ですから、何らかのかたちで人に役立つものの実用化は、それを使う人だけでなく、作る人をも幸せにする力があるのです。