4月28日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で世界で急成長する”グリーンポンド”について取り上げていたのでご紹介します。
“グリーンボンド”と呼ばれる債権の発行額が2012年からの5年間で27倍にまで増加しています。
今、世界中で注目されているこの“グリーンボンド”は、個人投資家の関心も高まっています。
4月28日に都内で開催されたセミナーで、アジア開発銀行のピエール・ヴァン・ペテゲム財務局長は次のようにおっしゃっています。
「気候変動の影響に適用するための援助をする必要がある。」
また、番組の中では次のようにおっしゃっています。
「投資の際、アジア開発銀行としては必ず環境に配慮しなければならない。」
「アジア開発銀行は、気候変動対策に力を入れている。」
“グリーンボンド”とは、地球温暖化防止などの環境対策に必要な資金を集めるための債権のことです。
アジアの国々でインフラの建設などに融資しているアジア開発銀行では、5月に日本の個人投資家向けに初めて“グリーンボンド”を売り出します。
“グリーンボンド”の発行が急増しているきっかけは、2015年に採択されたパリ協定(参照:プロジェクト管理と日常生活 No.417 『COP21にみる地球温暖化対策のあり方 その3 問題点・リスク、COP21の成果、そして今後の課題』)です。
世界中で環境対策が進み、今年の秋には東京都も“グリーンボンド”を売り出します。
そして今、最も課題となっている地域がアジアの新興国です。
仮に何も対策がないままだと、2035年までにアジアのCO2排出量は世界シェアの46%も占めてしまう可能性があります。
発電所や交通網などのインフラ建設に必要な資金を調達するため、“グリーンボンド”を発行し、アジア開発銀行は2020年までに年間約6700億円の融資を目指します。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
前回はベンチャー投資の必要性についてお伝えしましたが、先進国、途上国を問わず世界各国の地球温暖化対策というように莫大な投資を必要とする対策においては、今回ご紹介した“グリーンボンド”のような仕組みが必要です。
一方、これまで何度となくお伝えしてきたように、世界的には“カネ余り”状態なのです。
ですから、アイデアよもやま話 No.2025 私のイメージする究極の発電装置とは・・・でもお伝えしたような、低コスト、安定供給、安全性、あるいはどこでも設置可能などの要件を満たす発電装置が実用化されれば、その余ったお金の使い道が出来るのです。
しかも、これまで繰り返しお伝えしているように、こうした再生可能エネルギーによる発電は、エネルギー、環境、経済と3つの大きな課題解決が出来てしまうことです。