2017年06月06日
アイデアよもやま話 No.3722 無人レジを巡る動き その2 アマゾンが進める“レジ無しショップ”の社内実験!

最近、ドライバー不要の自動運転車に大きな関心が寄せられています。

そうした中、”無人コンビニ”に関する2つの情報に触れたので2回にわたってご紹介します。

2回目は、アマゾンが進めるレジ無しショップの社内実験についてです。

 

5月10日、「Japan IT Week 2017」(東京ビッグサイトで開催)に出かけました。

今回ご紹介するのは、アマゾン ウェブ サービス ジャパンの長崎 忠雄社長による基調講演の内容のごく一部です。

 

ご存知のように、アマゾンは今やインターネット、あるいはクラウドを活用した様々な分野に事業展開をされております。

そうした中、私が特に注目したのは基調講演で説明された“Amazon Go”という現在開発中の新たなサービスです。

 

これまで アイデアよもやま話 No.3638 進むレジの無人化 レジロボ!などでレジの無人化についてお伝えしてきましたが、講演ではアマゾンとして新しいかたちの店舗のスタイルを以下のように具体的なかたちで進めていると伝えていました。

・レジのないコンビニ

・シアトルにてテスト出店

・各種認証技術の活用

 

一般的にレジの無人化を考える場合、すぐに思い浮かぶのは各商品にICタグを取り付け、それらを読み込んで清算するというものです。

ところが、こうした方法にはとても手間がかかってしまうという弱点があります。

アマゾンではこうした欠点を解決する方法を考えました。

具体的な仕組みについてもう少し知りたくなり、講演後にアマゾンの展示ブースに立ち寄って説明員の話を聴くことにしました。

すると、商品の置かれている棚全体を秤として位置付け、商品を手にした前後の重さの差から、あるいはその他にセンサーを使うなどして、どの商品をいくつ買い物かごに入れたかが分かるようにしたということでした。

なお、誰が購入者かの識別については、顔認証技術を使用しているとのことでした。

ですから、店内に入ってきた時に、誰が入ってきたかが識別出来、買い物を済ませてお店を出ていった時に誰がどの商品をいくつ買ったかが分かり、あらかじめ会員登録時に、顔と同時にクレジットカードや銀行口座などの情報をもとに決済することが出来るというわけです。

 

こうしたレジ無しの細かな仕組みについては、説明員の方も知らされていないということでしたが、個々の商品にICタグを付けなくてもレジ無しで買い物が出来るというサービスは買い物客のみならずお店にとっても大いにメリットがあります。

 

しかし、アマゾンの進めるレジ無しショップには以下のような考慮点があります。

・探している商品の有無や商品棚など買い物客からの問い合わせ対応

・賞味期限切れ間近の商品の割引に対する対応

・商品の窃盗防止対策

 

こうした考慮点への対応について、アマゾン本社では当然検討中と思われますが、買い物客の一人として、全てを解決し、出来るだけ早くレジ無しショップを実現させていただきたいと思います。


 
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