2017年06月04日
No.3720 ちょっと一休み その597 『食事から見た高齢男性の死亡率の比較!』

3月31日(金)放送の「深層NEWS」(BS日テレ)で食事から見た高齢男性の死亡率の比較について取り上げていたのでご紹介します。

 

同居する家族と一緒に食事をしないと、死亡リスクが1.5倍になるという調査結果が3月27日に発表されました。

東京医科歯科大学などの研究チームが全国の65歳以上の男女およそ7万人を対象に調査を行いました。

その結果、家族と暮らしていて、家族と一緒に食事をしている男性の死亡リスクを1とすると、一人暮らしで一人で食事をする男性の死亡リスクは1.18となりました。

更に、家族と暮らしていながら何らかの理由で一人で食事をする男性の死亡リスクは1.47という結果になりました。

比較対象のために、もう一つの調査があります。

それは、一人暮らしで友人などと食事をする男性の死亡リスクで、驚くことに0.84という結果でした。

 

なぜ、家族と同居で一人で食事をする男性の死亡リスクが最も大きいのか、その理由について、今回の調査チームのメンバーである東京医科歯科大学の谷 友香子研究員は次の2つの要因があると考えています。

1.栄養面

 一人暮らしの男性が一人で食事すると出来合いの食品になりがちになるので栄養が偏り易い

2.精神面

 家族と暮らしているのに、食事の時だけ一人という寂しさがストレスとなって死亡リスクが高まる

 

なお、女性の場合、一人で食事をしても死亡リスクには大きな差はないと結果になっています。

その要因について、谷さんは次のように考えています。

・自炊ができ、栄養が偏らない

・食事以外で友人と集まる機会が多い

 

こうしたことから、谷さんは次のような提案をしています。

・家族や近隣の人と一緒に食事をすることを勧める

・自治体などが会食を催すことで、高齢者の健康維持につながる効果もある

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

番組の内容から長寿要因として以下の要因が分かります。

・栄養バランスの取れた食事

・家族や友人、知人とのコミュニケーション

 

そして、家族と同居の高齢男性が食事の時だけ一人との場合が1.47と最も高い死亡リスクで、一方一人暮らしで友人などと食事をする男性の死亡リスクが0.84という結果から、栄養バランスの有無よりも友人、知人とのコミュニケーションの多さの方が長寿要因としての比重が重いと考えられます。

 

ところが、女性にはこうした死亡リスクに大きな差が見られないといいます。

では、なぜ女性はおしゃべりなのかということですが、ネット検索したら以下のような記述を見つけました。(こちらを参照)

・女子の脳は、その仕組み上、おしゃべりせずにはいられない作りになっていること

・女子の脳をスキャンしてみると、男性の脳に比べて話す事や言語に関する部分が、非常に活発に動いている

・この違いは、すでに幼児期のうちからハッキリと現れている

 

しかし、男女になぜこうした違いが生じてきたのか、その根本的な理由はよく分かりませんでした。


 
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