今回も主に電気自動車(EV)を中心に電気自動車をめぐる新たな動きの第2弾として4回にわたってご紹介します。
2回目は、驚くほど進んでいる中国のEV開発についてです。
2月23日付け配信ネットニュース(こちらを参照)で驚くほど進んでいる中国のEV開発について取り上げていたのでご紹介します。
中国ではこの1、2年で、EV製造に乗り出す新規参入企業が相次ぎ登場しました。
12社もあり、そのうちの8社は2017年内にもEVを量産すると発表しています。
これらの企業の大きな特徴としては、もともとインターネット事業に関与していることが挙げられます。
業務の推進スピードが速いという同事業での特徴を生かして、米国など海外メーカーとの共同開発や、最初の車種を海外で製造すると掲げている企業もあります。
しかも、販売手法としてはインターネットを活用するといった従来の自動車メーカーにはなかった特徴を持っています。
このため、これらの企業は「インタ−ネット車づくり」とも呼ばれています。
驚くのは、そうしたメーカー群から繰り出される量産EVにはそれぞれ以下のような特徴があることです。
・フル充電での航続距離が700kmであること
・購入者がEVのデザイン段階から、製造の全工程まで体験出来ること
・4台のモーターと4台の独立トランスミッションからなって、合計1000kwの高出力を誇り、0〜200km/hまでの加速時間が7.1秒、最高速度が313km/hにも達すること
・バッテリーシステムは交換可能のカセット式としていること
・販売方式はリース方式を取っていること
・2017年第4四半期に量産するスポーツカーの車体はアルミ合金製、シングルモーターとデュアルモーターの2モデルを提供し、0〜100km/hまでの加速時間は4.6秒、航続距離は460kmであること
・車体にチタン合金を使い、ポンネットなどの外板部品はCFRPで製造し、デュアルモーターを搭載して、最大出力は400kw、最大トルクは1000N・m、0〜100km/hまでの加速時間が3.9秒と速く、航続距離は400kmであること
こうした中国のEV事情から見えてくることは、日米など他の先進国のEVメーカーに追い付き追い越せという勢いです。
しかも、メーカーそれぞれに車体の軽量化やバッテリー交換方式の採用など特徴を持った進め方をしています。
また、聞くところによれば、中国の大気汚染状況は共産党政権を悩ます程にひどい状況で、ガソリン車からEVへのシフトを早急にせざるを得ないようなところまで追い込まれているといいます。
こうした状況が追い風となって、中国のEV開発は今後とも加速化していくと思われます。