2017年04月25日
アイデアよもやま話 No.3686 AIの活用事例(3) その2 アドバイスする英会話学習機!

これまでAI(人工知能)関連の動向について何度かお伝えしてきましたが、その第3弾として今回も4回にわたってご紹介します。

2回目は、アドバイスする英会話学習機についてです。

 

最近、人の仕事はいずれAIに取って代わられるのではないかというような話題に関心が寄せられております。

そうした中、2月6日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でアドバイスする英会話学習機について取り上げていたのでご紹介します。

 

カシオ計算機では自宅で英語を話す習慣を身に付けることを目的に、対話をするように英会話が学習出来る「レッスンポッド(Lesson Pod)」という英会話学習機を開発しました。

CES事業部の阿部 貴俊室長は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「(「レッスンポッド」の)特徴は、発音や文章の音読の時に判定をしたり、アドバイスをしてくれることなのです。」

「これで練習していただいて沢山思いっきり話しかけていただければ、苦手意識も克服出来るのではないかと期待しています。」

 

例えば、番組の女性レポーターが「レッスンポッド」の発する「Rice」の後に続けて発音した時に、次のようなアドバイスをしています。

「ちょっと短いですね。下に唇をゆっくり動かさないとカタカナみたいになります。」

 

ちなみに、「L」と「R」の違いも判定出来るといいます。

 

こうした具体的なアドバイスの秘密は「レッスンポッド」に内蔵の「発音判定ソフト」にあります。

学習者の声を分析してアドバイスしてくれるのです。

発音以外にも文法や実用会話などもレッスンすることが出来ます。

また、合成音声ではなく、ネイティブスピーカーが話したものをそのまま流しているので、より正確な発音の練習が出来るといいます。

更に、「レッスンポッド」には1回あたり5分から10分ほどのレッスンが600回も内蔵されているといいます。

なお、「レッスンポッド」は防水仕様になっているのでお風呂やキッチンでも学習することが出来ます。

ちなみに、「レッスンポッド」はネット通販で検索したところ2万5000円前後で販売されています。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

これまでも様々な種類の英会話教材が販売されていました。

しかも高額なものは何十万円もしていました。

しかし、「L」と「R」の違いまで判定出来るような教材はなかったのではないでしょうか。

こうした教材が2万円台で購入出来るような時代になった背景にはやはりAI関連技術の進歩が大きな役割を果たしていると思います。

こうした教材があれば、いずれ英会話学校に通わなくても短期間で英会話をマスター出来るようになると大いに期待出来ます。


 
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