2017年04月18日
アイデアよもやま話 No.3681 折れにくくて錆びないプラスチックの傘!

突然の雨の時などに助かる、コンビニなどで売られているビニール傘は風が少し強くなってくると傘の骨が折れやすいものです。

そうした中、2月2日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で折れにくくて錆びないプラスチックの傘について取り上げていたのでご紹介します。

 

株式会社サエラが開発・販売しているのは骨組みも軸も全てプラスチックの傘(商品名「+TIC」)です。

開発のきっかけについて、社長の山本 健さんは番組の中で次のようにおっしゃっています。

「台風が来て、強い風が吹いて、去った後に街を歩いていると多くの傘が捨てられていると。」

「こういう光景を無くすことが僕たち傘屋にとって重要なことなんだなと。」

 

「(「+TIC」が)普通の傘と違うのは、普通の傘はここ(傘の先端部分)にハジキというものがついています。」

「ハジキは金属製のプッシュボタンみたいなもの。」

「プラスチックは弾力性があるので、その弾力性を利用して風に抵抗するのではなく、風を受け流す柳の木のようなものを想像しながらプラスチックを選んできたんです。」

 

ハジキというでっぱりの部分が無いので、手や髪の毛を挟む危険性がないのです。

スムーズな傘の開け閉めを実現しました。

また、素材がプラスチックのため、風速30m程度の風にも耐えられるといいます。

更に、生地の部分は着せ替えることが出来るので、1本の傘で違ったデザインを楽しむことも出来ます。

価格は3500円(税別)と普通のビニール傘に比べてかなり高めですが、年間1万本の販売を目指すといいます。

 

なお、環境省が進めているプラスチックを回収して新たにプラスチックを作るという(リサイクル)プロジェクトにも参加しており、そのこともあってオールプラスチックの傘を開発したといいます。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

番組では触れられていませんでしたが、このプラスチックの傘、「+TIC」は風速30m程度の風にも耐えられるというのですから、普通の傘の布地に相当する部分も相当強度のある素材が採用されていると思われます。

 

さて、「+TIC」は傘全体がリサイクル可能と言いますから、持続可能な社会の実現に向けて貢献出来ると思います。

ただ、価格が3500円(税別)というのは、大々的な普及を目指すには高すぎます。

せめて、1000円程度まで価格が下がって来れば生地の部分を着せ替えることも出来るので、丈夫でいろいろなデザインも楽しめて、しかもリサイクル可能というメリットからかなりの引き合いが期待出来ると思います。


 
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