2017年05月02日
アイデアよもやま話 No.3692 気持ちが伝わるプリン!

2月2日(木)放送の「あさチャン!」(TBSテレビ)で気持ちが伝わるプリンについて取り上げていたのでご紹介します。

 

中学生の企業家、高橋 依和(いちか)さん(15歳)が独特の製法でつくるプリンはとても人気があるといいます。

その製法のカギは特注の金型にあります。

これを垂直にプリンに押し当てることでメッセージを刻むのです。

金型を押し当てた部分にカラメルが浸み込むとメッセージが浮かび上がってくる仕組みなのです。

こうした斬新なアイデアはどのように思い付いたのかという問いに対して、依和さんは番組の中で次のようにおっしゃっています。

「学校から帰って来て作業している時にふとメッセージが浮かび上がったら面白いよねって思いましたね。」

 

依和さんは材料にもこだわっています。

使っている卵は手でつまんでもつぶれません。

一番コクが出る卵だというのです。

この新鮮な卵は地元、加古川の養鶏場で生産されており、強い弾力があるのが特徴です。

この養鶏場、「オクノのたまご」の奥野 克哉代表は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「よくうちの卵の良さを(依和さんは)引き出しているので、すごいなあと感心してます。」

 

卵に合わせるのは、乳脂肪分が4%近くある淡路島牛乳です。

生クリームっぽいというか濃厚なので、クリーミーなものとかにすごく相性がいいと依和さんは考えています。

これを丁寧にこして一晩寝かせて焼き上げれば、なめらかで濃厚なプリンの出来上がりです。

依和さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「皆さんが一生懸命働いたお金で私のプリンを買って下さるのだから、私もちゃんとやらないといけないなと思います。」

 

依和さんがプリンづくりに目覚めたのは今から7年前といいます。

「小学校2年生の時にお母さんに「私は得意なものが何もない」と言ったら、プリンを教えてくれて・・・」

 

それを機にプリンづくりの奥深さに魅了された依和さん(当時小学校5年生)、趣味が高じて市が主催する青空市などに出店すると飛ぶように売れていったといいます。

その時のことについて、依和さんは番組の中で次のようにおっしゃっています。

「「美味しい」と言ってもらったり、リピーターさんがついたりという中で、趣味という軽い感じでは駄目だなと思うようになりました。」

 

そして、一昨年の2015年、中学1年生の時、依和さんは「いっちゃんの手作りSweets」を設立、現在はインターネット販売の他に兵庫、大阪、京都、秋田、愛知など20以上のスーパーで扱われるまでになりました。

 

中には、プリンを使ったアイデア商品もあります。

プリンをころもで包み、油で揚げてつくるプリンコロッケ(3個 380円(税抜き))もあります。

こちらは市内の焼き肉店に卸し、新感覚デザートとして人気となっています。

今、依和さんは新作のいちごムースづくりに取り組んでいます。

使っているのは地元、加古川産のいちご、市内のカフェに協力を依頼し、お客さんに食べてもらうと評判は上々のようです。

依和さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「お客様の生の声が聞けるのが一番うれしいなと思いますね。」

 

依和さんの会社の年商はなんと400万円といいます。

今後の目標について、依和さんは番組の中で次のようにおっしゃっています。

「兵庫県内で採れたお野菜や果物、お肉を使ったお料理、スイーツをご提供して、何か温かいカフェがしたいなって、どんどん(会社を)大きくしていきたいなって思っています。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

まずメッセージの刻み込まれたプリンというアイデアになるほどと思わされました。

また、まだ中学生で15歳という企業家、高橋 依和さんが番組の中でおっしゃっている言葉に年齢を感じさせない起業家魂を感じました。

そこで、そのエッセンスを以下にまとめてみました。

・お客様が購入価値を考えて購入してくれた気持ちに応える責任感の高さ

・お客様の生の声にしっかりと耳を傾けることの大切さ

・地産地消を考慮した食品づくりをベースとしたビジネスの拡大

 

ということで、依和さんが今後企業家としてどのように成長されていくのかとても楽しみです。


 
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