2017年04月03日
アイデアよもやま話 No.3667 母の死に際して その6 本人が延命治療拒否を出来るような制度の必要性!

先日、自身の誕生日を迎えて間もなく私の母は89歳で亡くなりました。

そこで母の死に際し、今の私の気持ちについて6回にわたってお伝えしたいと思います。

皆さんが身近な方を亡くされた際、気持ちの整理がつかない時、あるいは大変な落ち込みに悩まされた時に、少しでも助けになればと思います。

6回目は、本人が延命治療拒否を出来るような制度の必要性についてです。

 

前回お伝えしたように私の母は、昨年末に誤嚥性肺炎で入院し、その後亡くなるまでの5ヵ月近くは喉に管を通した人工呼吸に頼り、無意識のうちに喉を通した管を取り外さないように両手を縛られておりました。

また、栄養補給は点滴と胃瘻で食べ物の味を楽しくこともなく大変非自由な状態での入院生活を余儀なくされました。

その際、家族の希望で病院に延命治療をお願いしましたが、母の苦しむ様子を見ていてとても複雑な気持ちになりました。

考えてみれば、母の気持ちは一切聞かず、家族の想いだけで延命治療を決めてしまったわけです。

 

人によって、どんな状態になっても生きていたいと思う人、あるいは一日中ベッドの中で身動き出来ず、しかも点滴や胃瘻では美味しい食事を味会うことが出来ないので延命治療は受けたくない人もいると思います。

ちなみに、私は後者の一人です。

しかも、今の制度では延命治療をするかどうかは本人の希望よりも家族の意向によって決定されてしまいます。

 

そこで提案があります。

それは本人がしっかりと自分の意思を伝えられる状態の時に、本人が延命治療を希望するかどうかを、他の家族にも知られないレベルの個人情報として法的に申請登録しておく制度の新設です。

重視すべきは家族の意向よりも本人の希望に沿って延命治療がなされることです。

少なくとも私は点滴や胃瘻で延命するよりも短命になってもその分自分の好きな食べ物を食べて、あるいは無理のない範囲で散歩したり、趣味を楽しむ暮らしをしていたいと思っています。

勿論、一時的な処置としての点滴や胃瘻であれば、その限りではなく我慢します。


 
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