2017年03月26日
No.3660 ちょっと一休み その587 『今大変困っている韓国に対して日本は「北風と太陽」を参考にしてもいいのではないか!』

各種報道によると、今韓国と中国の関係が非常に悪化しており、韓国経済がかなり影響を受けているといいます。

 

関係悪化の理由として、外交専門家の間では、米韓両政府が韓国への地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備の動きを加速させているため、中国側が対韓国圧力を強化したのではないかという見方が出ています。

 

具体的な影響としては、中国当局が韓国製ドラマや映画などの放映、韓国人芸能人の中国国内での広告出演を全面的に禁止する方針だとか、中国から韓国への観光の制限などが挙げられています。

先日のテレビニュースでは、中国からの観光客の激減で韓国の観光地の土産店が閉店に追い込まれたと報じていました。

 

さて、こうした状況下において、日本が韓国に対してどう対処すべきかについて思い付いたことがあります。

それは皆さんご存知のイソップ寓話「北風と太陽」です。

 

確かに、プロジェクト管理と日常生活 No.474 『世界が理性よりも感情により左右される危うさ!』でもお伝えしたように2015年末の日韓合意に反して、釜山の大通り沿いに慰安婦像が設置されました。

これに対しては、日本国民の一人として私も大変憤りを感じていました。

また、国としても駐韓大使の一時帰国という対応で遺憾の意を表しました。

 

しかし、一方で、韓国は日本とともにアジアにおける民主主義陣営の国として、またアメリカとともに対中国における安全保障の観点から大切な同盟国でもあります。

その韓国が北朝鮮への防衛策として「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備をアメリカとともに計画していることが理由で大変な状況に追い込まれているのです。

 

こうした状況において、日本は韓国に対して慰安婦像に象徴される韓国に対する嫌悪感と、一方では同じ民主主義陣営の国として協力すべき国でもあります。

 

ですから日本は外交的に厳しく2015年末の日韓合意の履行を求める一方で、韓国が今のように大変困っている状況では安定した国として協力すべきであるという側面もあるのです。

 

そこで、中国の理不尽な韓国への対応の影響を緩和するという一点で、日本から韓国への観光の推進、あるいは韓国から輸入促進という国家としての対応を考えてもいいのではないかと思いました。

更には、アメリカや他の東南アジア諸国に対して、軍事大国、中国の今回の横暴への対抗措置としてこうした協力をお願いしてもいいのではと思います。

そうすれば、多少なりとも韓国の国民の今の日本に対する見方、考え方も少しは変えてもらえるのではないかと思ったのです。

これが「北風と太陽」における太陽としての対応です。

 

なお、今回お伝えした対応策の根本的な理由は、北朝鮮の軍事的脅威にあります。

ですから、中国が北朝鮮を説き伏せて、韓国の核兵器開発を中止させるようにしてくれれば、「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備は取りやめるという交換条件を中国に対して持ちかけてもいいのではないかと思うのです。


 
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