不眠症やストレスなどで夜なかなか寝付けない方々もいらっしゃると思います。
そうした中、1月4日(水)放送の「あさイチ」(NHK総合テレビ)で睡眠をテーマに取り上げていました。
そこで、今回はその中から「快眠の極意」を中心にご紹介します。
まず、耳慣れない言葉「睡眠負債」についてご紹介します。
睡眠不足が重なり、身体が悲鳴を上げている状態を「睡眠負債」といいます。
「睡眠負債」は特に女性がため込みやすいといいます。
産婦人科医の廣瀬
一裕さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「女性は知らず知らずのうちに睡眠不足に悩むと。」
「ホルモンの周期的な大きな変動と、それに伴う精神的なプレッシャーということもありまして、睡眠がだんだん悪くなるのが続くというのを認識して欲しい。」
2016年11月の調査でも、「睡眠時間6時間以下」の人が過去最多の4割もいることが判明、今はまさに“超睡眠不足時代”なのです。
そこで番組では、日本睡眠改善協議会・理事長で睡眠研究の第一人者、白川
修一郎さんによる監修のもとに、「快眠の極意」として以下の10箇条を挙げていました。
・午前中に日の光を浴びよ
・食事の時間を一定にせよ
・運動は夕方に
散歩もよし
・カフェインは寝る3時間前まで
・酒は寝る3時間前まで
・寝る2時間前より強い光を避けよ
・風呂は寝る30分前に
・寝室は18〜26℃に保つべし
・布団でのスマホ・ゲームはご法度
・寝なきゃとあせるべからず
これらの項目のほとんどは快眠のための常識として既に定着していると思いますが、「運動は夕方に
散歩もよし」という項目は意外でした。
白川さんは、この項目について次のように解説されております。
「夜、睡眠中に体温が下がらないと良い睡眠は取れないですよね。」
「それで体温のメリハリは夕方一番高いんです。」
「だから夕方運動すると強調するので、メリハリがはっきりして夜の体温が下がり易いんです。」
「朝の運動もいいんですけど、激しい運動は危険なんですよね。」
「実は突然死のピークは朝方です。」
「血圧が急激に上がる。」
「血圧の高い人とか、それから心臓に何らかの障害のある人は止めた方がいいですね。」
「それから身体を少し温めてから運動した方がいいんです。」
ちなみに、厚生労働省による指針では、6時間以上8時間未満の睡眠を勧めているといいます。
また、寝だめは出来ないといいます。
長く寝るのは睡眠不足の解消であって、長く寝過ぎると夜が寝れないので悪循環になってしまうのです。
ですから、昼寝も長すぎると夜中の快眠にとっては良くないということになります。