2017年01月02日
アイデアよもやま話 No.3589 核兵器の使い道の試案!

前回、「核廃絶」に向けた国際的な動きが高まりを見せている一方で、アメリカのトランプ次期大統領、およびロシアのプーチン大統領が共に核能力の増強に言及したとお伝えしました。

世界中の多くの人たちは「核廃絶」に総論としては賛成していると思います。

しかし、現実にはその実現への歩みは遅々として進まないどころが、国の指導者の意向によって逆行の気配すら感じられます。

 

そこで、今回は現実的な視点に立って、核兵器の使い道について考えてみました。

そもそも核兵器の存在意義とは、国の防衛力、および攻撃力の大きな柱です。

核兵器を保有することによって、敵国による攻撃の抑止力となり、いざ戦争開始後には大量破壊兵器として自国の兵隊の損害を最小限に食い止めたうえで短期間のうちに敵国に致命的な打撃を与え、戦争を早期に終結させることが出来るというわけです。

現実に、ロシアのプーチン大統領は、クリミア併合から1年経った後もクリミアに核爆撃機の配備を検討すると公言して世界に衝撃を与えていました。

こうした考え方は一見現実的だとも思えますが、万一核保有国同士での戦争になってしまった場合、核兵器の使用により双方に致命的な損害を与えてしまうことになります。

 

こうした状況から言えることは、「核廃絶」こそが戦争に起因する人類滅亡のリスク対応策として相応しいのです。

しかし、もし「核廃絶」が国際条約で現実のものとなったとしても、北朝鮮のようにそれを無視して核兵器の開発を進めてしまう国が出てくる可能性があります。

そして、自国で核兵器を使わないまでも、テロ組織や他国に売り渡してしまう可能性もあります。

あるいは、IS(イスラム国)などのテロ組織も核兵器を密造する可能性もゼロとは言えません。

更に、遠い将来には人類が地球外生命体による侵略の脅威にさらされる可能性もゼロとは言えません。

長い目で見れば、人類存続のためにはこうした脅威への対応策も不可欠です。

 

ではこうした状況を踏まえて、大量に存在する核兵器の扱いはどうすべきなのでしょうか。

私の試案は、条件付きの「核廃絶」です。

核保有国で保有している核兵器は全て国際機関(国連の下部機関など)による管理下とし、必要最小限の核兵器を残し、その他は全て廃棄するのです。

現在のように、アメリカやロシアを始めとして核保有国が核兵器を温存した状態で、北朝鮮などに核兵器の開発を止めろと説いてもあまり説得力を持たないからです。

そして、闇で核兵器を開発する動きに対しては厳しい監視の目を絶やすことなく続けるのです。

同時に、残された核兵器はこうした核開発を進める国に対しての戦争の抑止力とします。

また、将来的に万一地球外生命体による侵略があった場合には、残された核兵器で対抗するというシナリオです。

いかがでしょうか。


 
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