2016年12月29日
アイデアよもやま話 No.3586 AIの活用事例(2) その4 AIで個人向け融資サービスを提供!

9月15日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でAIによる個人向け融資サービスについて取り上げていたのでご紹介します。

 

ソフトバンクとみずほ銀行は、AI(人工知能)を活用した個人向け融資サービスを提供する共同出資会社を11月に設立すると発表しました。

携帯料金の支払い情報や銀行の利用状況などビッグデータをもとにAIが審査することでこれまでより貸出対象者の幅が広がるといいます。

専用のスマホ用アプリに情報を入力することで借入限度額などが決定するこのサービス、2017年に事業の開始を目指しています。

 

今回の件について、ソフトバンクグループの孫 正義社長は会見の場で次のようにおっしゃっています。

「異次元の新しい時代のフィンテックと呼べるビジネスモデルをこれから展開出来るのではないかと・・・」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

 

個人資産の状況に応じて銀行などの金融機関が個人に貸し付けするための信用審査をすること自体は極めて妥当だと思います。

特に、これまで貸してもらいたくても貸してもらえなかった人たちが貸してもらえるようになれば結構なことです。

しかし、一方でこうした個人情報が金融機関などに全て把握されてしまう事態は不安を感じてしまいます。

万一、こうした個人情報がハッカーなどによって盗まれてしまうとどこまでの範囲で悪用されてしまうか、その影響は計り知れません。

まさに、便利なツールは常にリスクを伴うものなのです。

ですから、今回ご紹介したサービスに限らず、個人情報を保管している企業には個人情報の万全な保護対策、および万一社外に個人情報が漏れてしまった場合の対策、すなわちコンティンジェンシープランについてもしっかりと検討していただきたいと思います。


 
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