2016年11月26日
プロジェクト管理と日常生活 No.464 『絶えない高齢者の運転する車の衝突事故のリスク対応策!』

最近、高齢者の運転する車の衝突事故が連日のように報道されています。

そして、その事故原因には認知症、あるいは一般的な運動能力、判断力の低下などがあると言われています。

そうした中、一部の高齢者の中には免許返納の動きもあります。

また、報道によると、政府は今年7月12日、認知症の高齢ドライバーへの対策を強化する改正道路交通法施行令を閣議決定しました。

逆走や信号無視など18項目の交通違反をした75歳以上のドライバーに臨時の認知機能検査を課すとしています。

なお、この法律は来年3月12日に施行される予定です。

 

さて、5年前に、アイデアよもやま話 No.1877 ぶつからないクルマの進化!で自動車の自動ブレーキについてお伝えしましたが、今やどんどん自動ブレーキの標準装備が進みつつあります。

もし、今後発売する自動車は全て自動ブレーキを標準装備するように義務付ければ、認知症の高齢者のみならず多くの一般ドライバーによる衝突事故を防ぐことが出来るはずです。

こうした状況において、なぜ国は自動ブレーキの普及に積極的に動かないのでしょうか。

とても不思議に思います。

当然、自動車メーカーにもそれなりの事情があるとは思いますが、“安全第一”を掲げ、国は衝突事故防止のために自動ブレーキの普及に積極的に動いていただきたいと思います。

 

せっかくこうした先進技術があるにも係わらず、連日のようにたまたまその場に居合わせた登下校中の子どもたちや家族などの命が認知症ドライバーによる衝突事故の犠牲になっている報道を耳にするたびにいたたまれない気持ちになってしまいます。

現状では、いつ自分や自分の家族がちゃんと歩道を歩いていてもこうした被害に遭うか分からないのです。

 

自動車による衝突事故のリスク対応策として、免許更新時の講習や高齢ドライバーへの対策を強化する改正道路交通法施行も必要ですが、国は最も効果的である自動ブレーキの標準装備にもっと目を向けていただきたいと思います。


 
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