9月18日(日)放送のニュース(NHK総合テレビ)で無重力の体験ビジネスについて取り上げていたのでご紹介します。
9月18日、名古屋市のベンチャー企業が一般の人を対象にした、無重力が体験出来る新たなサービスを行いました。
宇宙旅行の事前訓練という小型ジェット機を使ったこのサービスに4人が参加しました。
中には大手旅行代理店の社員、国松 健治さん(39歳)もいました。
肩書は社内で唯一の「宇宙事業担当」です。
国松さんは宇宙旅行の事業化に向けて何が出来るか検討しています。
子どもの頃からあこがれていた宇宙を知るためおよそ95万円の参加費は自費で支払いました。
更に、訓練用の服も手作りで準備しました。
無重力を体験するため小型ジェット機で日本海の上空に飛び立ち、高度6500m付近から一気に上昇させ、途中でエンジンの出力を最小限に絞ります。
すると、放物線を描くように下降していく小型ジェット機の内部はおよそ20秒間無重力状態になります。
この日は、この無重力体験を7回体験しました。
国松さんはこの体験について番組の中で以下のように感想をおっしゃっています。
「私の体が無事に浮きまして自分で制御出来ないので、正直世界が変わった感がありましてですね、とにかくこれは体験しないと分からないなというのが非常に感じました。」
今回のような宇宙分野への民間企業の参入、アメリカでは宇宙関連機器の市場規模がこの10年間で1.4倍あまりに拡大し、約5兆円に達しています。
一方、日本ではこの1年、市場規模がほとんど伸びていません。
政府は民間企業の参入を積極的に支援し、今後10年間で市場規模を現在の2倍にする目標を掲げています。
今回企画したベンチャー企業、PDエアロスペースが目指すのは宇宙空間まで数十万円で乗ることが出来る新たな宇宙輸送機の開発です。
社長の緒川 修治さんは番組の中で次のようにおっしゃっています。
「小さなことでもスタートさせることでいつか追いつくことが出来る可能性がありますので、とにかく始めることが大事だと思います。」
「宇宙旅行に向かってほんの少し一歩踏み出せたかなというふうに思っています。」
「一番は価格を下げたいんですね。」
「定期的に我々宇宙旅行に行くまでにどんどん繰り返していきたいと思っています。」
なお、無重力体験の前日に参加者は宇宙飛行に臨んで問題ないか健康状態を調べました。
内閣府によると、こうした医学検査と組み合わせたビジネスは国内では初めてではないかといいます。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
誰しも一生に一度は宇宙旅行を体験してみたいと思っているはずです。
また、より多くの人たちが宇宙空間から青い地球を観ることによって、これまで多くの宇宙飛行士が地球への愛おしさを感じたのと同じ想いを体験することが出来ます。
その想いがきっと地球環境に対する優しい想い、あるいは国際平和の大切さへとつながっていくと期待出来ます。
同時に、宇宙関連ビジネスは経済の新たなフロンティアと言えます。
ですから、経済活性化の新たな起爆剤となる可能性も秘めています。
ということで、PDエアロスペースのような宇宙旅行サービスに携わっている企業には、出来るだけ早く安全で低料金の宇宙旅行サービスを実現していただきたいと思います。