2016年11月15日
アイデアよもやま話 No.3548 画期的な届かない汚れを落とす洗剤!

手洗いでの食器洗いと言えば、スポンジと洗剤を使うのが当たり前と私たちは思っています。

そうした中、9月8日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で画期的な届かない汚れを落とす洗剤について取り上げていたのでご紹介します。

 

今までスポンジが届かなくて洗えなかったような食器の汚れを洗える洗剤が生まれました。

それはスプレータイプの食器用洗剤です。

使い方は、汚れを落としたい部分にシュッと吹きかけます。

そして、1分ほど置いた後に水ですすぐだけです。

こする必要はないということですが、実際に番組で油で汚れた擦りおろし器で試したところ、すぐに汚れが浮いてきて水ですすぐと汚れがきれいに取れました。

 

これまでは洗剤にこする力が加わることで汚れが落ちていたのですが、このスプレータイプ用洗剤には特殊な界面活性剤が配合されていて、泡全体が急速に浸透して汚れそのものを壊すといいます。

例えば、急須(きゅうす)の先の部分だとか赤ちゃん用マグカップに付いているストローなど、泡が入り込める場所があればどこでも洗えるといいます。

 

このようにかなり便利なのですが、なぜ今まで開発出来なかったのかについて、開発した花王の小出 敏治さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「食器用洗剤は物理力と洗剤の力を合わせるというのが今までの技術の限界というところだったんですね。」

「そこで、それをスポンジを使わずにきれいに出来る、これがなかなか難しいハードルでして・・・」

 

なお、開発には9年もかかったというこのスプレータイプの食器用洗剤、商品名「キュキュットCLEAR泡スプレー」は既に10月1日より300円前後で販売されております。

ちなみに、汚れを落とすのにつけ置き洗いをする場合がありますが、つけ置き洗いは漂白とか除菌は出来るのですが汚れを完全に取るところまでは出来ないといいます。

 

ということで、普通のお皿などを洗う場合は普通の洗剤とスポンジを使い、ちょっと込み入った形状の洗い物をする場合は「キュキュットCLEAR泡スプレー」を使うという使い分けがお勧めのようです。


 
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