私の住んでいる横浜市内の町では、毎年年1回の恒例の日帰りバス旅行がこの時期に実施されます。
手頃な参加費で気軽に楽しめることから毎年のように参加させていただいております。
9月25日(日)、シルバーウィークの最終日に実施されたバス旅行はこれまでにない記憶に残るバス旅行になりました。
それは、一見70歳代の女性添乗員に出会ったからです。
Mさんはバスガイドではありませんが、バスガイド顔負けに移動中その時その時に見える風景について、しっかりした声で思いがけないような内容についてよどみなく説明をしてくれました。
また、行く先々でも適切な注意事項の説明やアドバイスをしてくれました。
更には、観光地ではさりげなくその土地の方に声をかけて情報を仕入れ、その内容をその後の移動中に私たちに披露してくれる様子を間近に感じました。
さて、プロとは何か、その定義については「プロフェショナル 仕事の流儀」(NHK総合テレビ)でも毎回プロと言われる方々がそれぞれにその定義を披露されています。
今回、素晴らしいバス添乗員に接して、「この人は間違いなくプロのバス添乗員だ」と感じました。
私だけでなく、今回のバス旅行に参加された多くの方々もきっと同じ思いをされたと思います。
では、なぜプロのバス添乗員と感じたかですが、そこには2つの理由があると自分なりに分析しました。
一つ目は、このバス旅行に参加してとても心地よい時間を過ごせたと実感出来たこと、そして2つ目は次にバス旅行に参加した時も、同じバス添乗員のバスに乗りたいと思ったことです。
こうした添乗員のバス旅行であれば、たとえ渋滞で移動に時間がかかっても豊富な興味深い情報を披露してくれて、参加者をイライラした気分にすることはないと思います。
今回出会ったバス添乗員は、人知れず自分なりにいろいろと努力されたり、日ごろ新聞やテレビ番組などを通して様々な最新の情報を入手されていると思います。
それに加えて、旅行先での地に足のついた情報収集です。
この方の一連の言動から、長年の経験に裏打ちされた、バス旅行中の参加者への“おもてなし”という並々ならぬ心がけの強さが感じられました。
どのような職業や職種においてもこうした“プロ根性”を持っている方々がいらっしゃると思います。
こうした方々が増えるほど心身ともに豊かな社会が実現されていくのだと実感した今回のバス旅行でした。
なお、町内会で毎年こうしたバス旅行を企画されている役員の方々も毎回独自のパンフレットを作成されたり、お菓子や飲み物を用意されたり、更には移動中のビンゴゲームの企画などをされたりしています。
こうした役員の方々の“おもてなし”精神もバス旅行を楽しくさせてくれる一つであることは言うまでもありません。