2016年09月09日
アイデアよもやま話 No.3491 AIの活用事例 その5 新たな保険商品の開発!

最近、AI(人工知能)の活用事例が次々に報道されています。

そこで、そうした中から5回にわたってご紹介します。

5回目は、AIを活用した新たな保険商品の開発についてです。

 

9月7日(水)放送の「おはよう日本」(NHK総合テレビ)でAIを活用した新たな保険商品の開発について取り上げていたのでご紹介します。

 

生命保険大手の第一生命は大手電機メーカーの日立製作所と連携してAIで将来の健康状態を予測し、保険に加入出来る人の幅を広げるなど、最先端のITを活用した新たな保険商品やサービスを目指すことになりました。

 

発表によりますと、第一生命はこれまでの1千万人の契約者が加入時に提出した健康診断の結果やその後の病歴などのデータを日立製作所が持つAIで解析し、健康診断の結果から将来発症する病気やその重症度をより正確に予測出来るシステムの開発を目指します。

これによって、現在は持病が理由で生命保険や医療保険の契約が出来ない人も加入出来るようにしたり、新たな保険商品の開発につなげたりしたいとしています。

 

生命保険業界では、住友生命も通信業界大手のソフトバンクと提携して、契約者の保険状態や運動への取り組みに応じ、保険料を割り引く保険商品の開発を進めていて、最先端のITを活用して新たな保険商品やサービスの開発を目指す動きが広がり始めています。

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。

今回ご紹介した事例でもお分かりのように、AIは単独ではそのパワーを発揮出来ないのです。

インプット、すなわちビッグデータ(大量の関連情報)があってこそいろいろな分析が出来て、しかもより精度の高い予測が可能になるのです。

こうした予測が、今まで生命保険や医療保険の契約が出来なかった人の加入、および新たな保険商品やサービスの提供を可能にするのです。

このように見てくると、将来的にはIoT(Internet Of Things)を取り入れて、例えば腕時計型のセンサーを契約者の身に付けてもらって、リアルタイムの健康管理により発病リスクを捉え、防止策を提示するようなサービスへとつながっていくと思われます。

 

このようなシステムによって保険会社は、保険による損失を抑制でき、契約者も病気になる可能性が低くなります。

まさに、WinWinの関係です。

あらゆる分野で、このようなかたちでAIやロボット、ビッグデータ、あるいはIoTなどの技術が活用されていくことが望まれます。


 
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